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内密出産について③

5日の日曜日河口先生の講演で、大切なお知らをせするのを失念していました。

「LGBTスタディーズ」・広島県内のLGBTQ+,セクシュアリティ,ジェンダー研究者による研究発表会

2022年7月3日(日)13:00~17:00

場所:エソール広島(おりづるタワー10階)

河口先生の教室の院生等が書いた卒業論文等が広く社会に公表されます。これは聴きたいですねえ。大学の中のそれも狭い範囲の人達だけに聴いて頂くのでなく、当事者の方たちも、それからこのような研究をしたい、そのためにはどこに進学したらこんなことが出来るのかと迷っている若い高校生たちも、皆さんたちに公表されるというのは、いいですねえ。聴きに行かなくては。

内密出産についての続きです。

私が書いた家庭での性教育の転載を続けますね。前回の続きです。これを書いたのは、2008年なのですが、いまも全然変わらないそのまま通じると思っています。


家庭での性教育(10)思春期の子育て①




Q.9.  思春期の子育てで、日ごろから気をつけておくべきことがあれば教えてください。


A.9.  前回のプライバシーということにも続くのですが。「先生、娘がこんな日記を書いていたんです。友達からこんなメールが来ていたんです。」と、駆け込んでこられる方があります。子どもに知られないように、こっそりと見たと。


「日記を読まないとあの子のことが分からない。うそばっかりついて、何をしているのか分からないじゃないですか。」と。


 私は、そんな時に言います。


「お母さんね、こどもが思春期にもなると、子どものすべてを知ろうと思うのがもう無理なのよ。大切なのは、子どものすべてを知ろうとすることではなくて、私は、子どものすべてを知っているわけではないと認識すること。子どもは、私の知らない心を持っていると。それを認めたところで、子どもとの関係をつくって行くしかないのではないかね。さびしいけどね。それが思春期、親離れ、子離れの時なのよね。それを乗り越えて、またいい関係が作れるようになるから。」と。


 その上で。私は、娘が小学校4年生のときから、私に作文を見せなくなりました。先生には見せるのに、私には見せてくれない。ああ、始まったな、と思いました。そのときから、私は娘に言いました。


「見せたくないものは見せなくていい」と。「私にも覚えがあるから。おばあちゃんに日記を読まれてすごくいやだったことがあるから。でもね、学校からの親へのお手紙、これはあなたがちゃんと私に渡してよ。それだけを守ってくれたら、私は、あなたがいないときにこっそりランドセルを探して、こっそり見るということは絶対にしない。絶対にしないから、信じていいよ」


「でもね、これだけは覚えておいてよ。あなたがこれから生きていくときにね、いろいろとしんどいことがあると思うよ。お友達のこととか、進路のこととか、どうしたらいいか分からなくなって、自殺したくなることだってあるかも知れない。そんなときにはね、ここに相談相手がいるよ。私は、あなたの親なのだから、あなたが困ったときには、何があっても助けて上げたいと思ってる。あなたがどうしたらいいか分からなくなったときには、一緒にどうしたらいいか考えてあげることもできると思う。ここに相談相手がいるという、これだけは忘れないでね。」


と、機会あるごとに、「何かあったら、助けるよ」というこのメッセージを息子にも娘にも繰り返し伝えて来ました。      (今日の転載はここまでです。)




そして、もう子どもたちも巣立った今、孫もいる今、つくづくこうして「何かあったら助けるよ」と言い続けて良かったと思っています。子育ての最中は本当に色々なことがあります。今考えても、冷や汗が出そうなことも。それらを無事通り抜けたからこそ、多くの子育て中の方たちにエールを送ります。

私のクリニックのベランダの花たち。黄色の蘭の花が終わったら、何と黄色のバラが咲いてくれました。寄せ植えのバラですが、初めて咲いたのが、きれいな黄色でびっくりしました。これまで色は分かりませんでした。まだたくさんのつぼみをつけています。うれしいものです。

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