内密出産について④
家庭での性教育、思春期編の再録を続けます。2008年の、まだスマホなんてない頃の記事なのですが。
家庭での性教育(11)思春期の子育て②
私は、私の前で、「お母さんだけには知られたくない。親には言わないで」と泣く子のことが同じ親として本当にさびしいと思って来ました。
どうして、一番身近にいる大人である親が相談相手足りえていないのだろうか、と。
世の大人たちは間違っていると思うのです。日ごろから、セックスなんて、家の子だけはしないだろう、または、してはいけませんよ、とさえ言っておけばしないだろう。若くて行動を取る子は家庭的に問題のある子だろうから。と、そう思われているようです。
とんでもない。今の社会、情報があふれ、すでに述べたようなことをしっかりと教えられないままにすくすくと育っている子、これまで何の問題もなく、学校もちゃんと行き、受験勉強もがんばっていて、それでもそんな子でも行動を取ってしまった。そして、大変なことになってしまった。でも、とても親にはいえない。
そんな子ほど、身近な大人にSOSを求められないままに、もっともっと大変なことになってしまうという、そんな現実を見て来ました。
いわゆるツッパリさんは、たとえ親にいえなくとも、友達についてきてもらって産婦人科を受診したり、または叱られることを覚悟で「おかあちゃん」といえたりするのですね。
これまでいい子できた子ほど、大変なことになったというのが先にたってしまって、誰にも言えず抱え込んでしまう。そして悩んでいる内に時が経ってしまって、やっと病院に来た時にはもう遅かったと。中絶できる時期を過ぎてしまって、生むしかなくなって、でも生んでも育てられなくてというような、そんな少女たちの出産にもさんざん出会って来たのです。
体については、小さいときから、機会あるごとに伝える。体を知ろうね、体は大切だから。だって体に命が宿るんですもの。ちゃんと知って自分で自分の体の管理ができるそんな大人になろうね、と。
そして、また、機会あるごとに性や避妊についても話ができればしっかり伝える、それができなければ、本を読んでもらう。その上で、何かあったら助けるよ、と、門を開いておいてあげる、そんな子育てをしていただければ、と思います。この項まだ続きます。
5月2日に、姉と姉の孫の三人で世羅の花園に行きました。その時、ポピーの花園で、親指と人差し指で〇が書けるくらいの、小さな鉢を一つ戴きました。帰って少し大きい鉢に植え替えて大切に水と二週に一回の液肥を上げていたら、毛の生えた茎が伸びてきて、何だろうと思ったら、これは、もしかして、つぼみではないかと気づきました。やったね、すぐに今年の内につぼみがつくなんて思わなかったので、驚きました。そして、こんな可憐な花が咲きました。ポピー、けしの花、ひなげし、虞美人草とも言います。又毛の生えた茎が伸びないかと見ているのですが、この一本だけの様です。でも、本当にうれしいです。クリニックのベランダで花を育て初めて、いつもなにがしかの感動があります。
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