「アルジャーノンに花束を」
昨日は診療後市民劇場の「アルジャーノンに花束を」を観に行きました。
ここのところ夜はいつも講習を受けに行ったり、ズームの研修を受けたり、相談の当番だったり、ズーム会議だったりで、少々しんどい思いをしていました。今回の市民劇場は、劇団「昴」の見ごたえのある演劇ということで、期待していました。しかも、今回の席はアステールプラザの大ホール、前から4番目の真ん中といううれしい位置でした。
小学生並みの知能しかない知的障がい者が主人公。いろいろな差別やつらい思いをしながらも、心優しいチャーリー。ある日彼は強く望んで実験台になり、手術を受けます。どんどん知能が伸び、ついにIQ185という天才に。外国語を操り、自分をテーマにした医学論文を書き、ビアノも作曲も。しかし、知能は伸びても、恋愛や感情はそのままで。さらに自分の前に手術を受けたハツカネズミ、アルジャーノンの行く末を見た彼は、自分自身のこれから先の運命をも理解します。
悲しく重いテーマでした。どんどん知的障がい者となっていく姉のことがずっと頭にあって。
この頃診療の中で思うのです。「性の多様性」と言われるけれど。そのままでいい。あるがままでいい。多様性を認めてと。実際はそうではなくって。そのままではなく、高額で手術を受け、望む性となるためにどれだけの苦労をしなければならないか。そのままで、望む性を名乗ってもいいではないかと。体を変えたい人は変えてもいいけど、違う性となるためには、今は手術は強制です。
「性」だけでなく、この演劇で語られた知的レベルもあるがままでいいじゃない。知能が高い人が幸せか、でも、知能が低い人は憐れまれたり、差別されたり。
まあいろいろなことが胸に渦舞いて。もう少し知らなければと思って本も買いました。
少しずつ読んでいます。終わりまで読むと、またもう少し違った感想を感じるかもしれません。
今日の診療後は明日の従業員の給料作りをしました。いつも夫が来てくれて一緒に作ります。それがすむとお楽しみ。どこかで一緒にご飯を食べます。今日は「のんた寿司」。私はいつもの梅酒のソーダを一杯。今月も無事給料が払える、カンパーイと。
あすからまた来月の給料を貯めます。その次は、給料と、恐怖のボーナス!!です。
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