おかやま山陽高校で話しました。
昨日は、おかやま山陽高校で一年生にお話しました。雨の中、高速を走りましたが、その内土砂降りとなって。しかも、前も横も後ろもトラックだらけ。トラックからの水しぶきが、まるで霧のようになって、本当に緊張しながらの運転でした。
おかやま山陽高校にはもうどれだけ行ったでしょう。毎年一年生にお話するようになって20年近いと思います。私が大好きな高校の一つです。何より生徒たちの眼がきらきらしていて、とても楽しそうなのです。すれ違う生徒たちみんなが次々と「こんにちはー」と挨拶してくれるのも気持ちがいいです。
行ってみてあれあれと思ったのは、正門からすぐの所から大工事中でした。楽しみにしている正面の校舎の垂れ幕場所を替えてちゃんとありました。来年は創立以来100年なのだと。それで、100周年の記念の校舎を建てているのだそうです。新校舎、楽しみですねえ。
しばらく応接室にいました。そこに、掛けてあったこの写真。この学校の自動車科の生徒たちが作った水陸両用車。ちゃんとナンバーを取って公道を走れるようになっていました。売り出すようだったら、私も一番に買いたいと手を挙げていたのですが。この写真を見ると、平成17年となっています。17年前です。
機械科の生徒たちが作ったお好み焼き用の鉄板をいただいたこともあります。製菓科の生徒たちがお菓子の甲子園で優勝した時のケーキを頂いたことも。それから修学旅行でパリの有名なパテシェに会えて、興奮のあまり泣き出して、おまけに鼻血を出してしまい鼻にティシュを詰めたままパティシェと共に写真に写っていた泣き顔の男子生徒。調理科の実際の調理師の先生たちの多くは、この学校の卒業生であったり、その中の一人は、教師をついにお嫁さんにした人も。自動車科の生徒たちは近所の中学校の先生方の車の整備をして回って感謝されたり。福島から避難している子を積極的に受け入れたり。まだあります。学校がレストランを出して、そこで生徒がアルバイトをしたり。大規模の太陽光発電所を作ってそこから上がる収益は、経済的にしんどい生徒の奨学金にされたり。優秀なゴルファーを出しているのに、スポーツ科のゴルフコースを潰されたのは「高校生にお金が動きます。これは教育的によくありません」だそうです。それから、授業の一つにマイスターコースがあって、毎週木曜日の午後、一年間にわたって社会のベテランの人たちの指導を受けます。華道、茶道、書道、手品、料理、ビリヤード、陶芸、英会話、韓国語、手話、介護、和太鼓、太極拳、ウェイトトレーニング、ダンス囲碁、経済・マネーというのも、等々40コースも。三年間同じコースであっても一年ごとに別々のコースであってもいいと。でも、一年も続けるとある程度道を究められるように思います。
生徒たちがキラキラしているはずです。実に楽しそうなのです。
今年は、こんなのを戴きました調理科の生徒たちが、レトルトのカレーを出していてネット販売していると。豪華版で高いのであまり売れませんと、校長先生。ありがとうございます。大切に戴きます。
いつもは、ホールでお話するのですが、今年はコロナの感染防止のため体育館で話しました。
君たちと私の出会いは、おそらく一生のうち今回だけだと思うよ、この限られた時間、一生懸命話すから聞いてねと言って話しました。
今年も楽しい時間をありがとうございました。
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