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新型コロナワクチン追加接種・特に妊婦さんについて

新型コロナワクチンの追加接種、当院でも着々、粛々と進めております。広島市は、2月9日から、三回目のワクチンはどなたでも二回目接種から6か月たったら受けられるようになりました。しかし、医療従事者や65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人、障がい者以外の方は前倒しの場合は集団接種会場のみで受けられます。8か月以降なら個別の医療機関でも接種できます。これらの説明が分かりにくくて、良くわかっておられません。当院に接種の予約の電話をかけて来られる方に説明するのが一苦労です。

問題は、以前も書いたように、妊婦さんの場合です。妊婦さんとその配偶者の方たちも「前倒し」6か月で受けようとすると、あくまでも集団接種会場で、だそうです。8か月たつと、個別で受けられます。私としては、早く打ってあげたいのですが、そう決められている以上、どうにもなりません。ただし、一回目二回目をまだうっていない方は、できるだけ早くに一回目二回目の接種の予約を入れられます。妊娠していることを基礎疾患を持つ人と同じように考えてもらえればいいのですが・・。妊娠で免疫が下がっているのですから。こんな一覧も市は上げているのですが。

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 ところで、妊婦さんにワクチンうつことに、いまだにいろいろと変なことが言われたりしているのを耳にします。私は医者ですからあくまでも科学的なエビデンスに基づいて物事を考えます。なんにもデータを示さずに不安をもたらすようなことは言ってはいけないと思っています。コメントに「自分の子ども、あるいは孫が妊娠していても、ワクチンうつように言えますか?身内に言えないことをどうしていうのですか?」などと、かってに決めつけて言ってくる人がいます。私は私の子どもや孫が妊娠していると、「できるだけ早くワクチン打ちなさい」と言いますよ。それが科学に基づいていることだからです。

もう何度もいろいろなデータが示されていますが、昨日、いつも論文を提示して下さる宮坂昌之先生が、またフェイスブックに新しい情報を上げて下さっています。

https://www.facebook.com/masayuki.miyasaka.9

フェイスブックをされない方もおありですから、ここに転載させていただきます。


2月10日号のJAMA Pediatricsに母親が妊娠中にワクチン接種を受けた時の新生児への影響を調べた論文が出ました(1枚目の図)。


 イスラエルで、在胎中にワクチン接種を受けた約1万6千人の新生児を調べたところ、早産率、低出生体重児率、奇形率、入院率、死亡率のいずれも、在胎中に接種を受けなかった新生児との間で有意差はありませんでした。2枚目の図は、これまでのデータをまとめたものです。


 以上、妊娠中の新型コロナワクチン接種は、妊婦にも新生児にも悪影響を及ぼさず、妊婦、新生児を新型コロナ感染から守ります。

 「ワクチンが卵巣に溜まるとどうなるかわかりますよね」などと思わせぶりかつとんでもないことを言って怖がらせているウイルス学者の方、エビデンスに基づいた発言をお願いします。

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