高校の性的違和当事者の生徒の感想文
先日行った高校の感想文を送って戴きました。その中の一つです。
今日は貴重なお話をしていただいてありがとうごいました。僕は将来男になる予定です。最後の方で話してくれた体は女で心は男です。でももしかしたら女の子と付き合うことがあるかもしれないし、男の子と付き合うかもしれないけど、どちらにせよ避妊すること、性感染症を予防すること、パートナーのことを一番に考えることを今日の講演会で学ぶことができました。多分僕は子どもを生むこともないし、女の子として生活することはなくなるけれど、その分男としてやるべきこと、やらなきゃいけないことを考えて生きていきたいです。
これを読んで、胸が熱くなりました。これまで沢山の感想文を頂いていますが、当事者である生徒からこれだけはっきりした感想をいただいたのは初めてです。よく聴いてくれてよく書いてくれました。ありがとう。
彼が、今、学校の中でどういう立場でどう生活しているのか全然分かりません。でも、これだけの言えるのは、きっと先生方の配慮の中で、悩みながらも方向を決めて生活しているに違いありません。私も、たくさんの患者さんたちがそれぞれ厳しい状況の中で、一つ一つ乗り越えながら前向きに生きている姿見させていただいています。
彼のこれからの人生に幸あれ、と祈るような思いでいます。又この感想文を私に届けて下さった先生にもお礼を申し上げます。
私は性教育の講演を長い間していますが、同じようなことを話しているようでも、やはり少しずつ変わってきています。それは時代の流れや私自身が勉強するなかで新たに伝えたいと思うことが増えているということです。その中でも、LGBTについては不可欠となりました。これまでずいぶん苦しんできた人がいたに違いないのですが、明らかにできないままで、やっとここに来て、学校現場でも受け入れられたり教えられるようになったということでしょう。
これからも、あらゆる立場の人が勇気持てるような話していきたいと心しました。
もう一度ありがとうございました。
私も、日々怠らず勉強です。皆様に、性教協の例会のお知らせです。
多くの皆様にお会い出来ればうれしいです。
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