姜昌一韓国大使の講演を聞きに行きました。
19日金曜日のお昼時間に、駐日本大韓民国特命全権大使の講演を聞きに行きました。「新時代における韓日関係の展望」というタイトルです。
この閉塞した日韓の関係。おまけにその直前に韓国警察庁長官の竹島への上陸と、それに抗議して日米韓協議の会見中止という最悪の状況の中での講演です。会場の周辺では、右翼が大音量で街宣し、警察が厳重に警備するという物々しい雰囲気の中での講演会です。さぞお話しにくいことと思いました。
でも、会場は満席です。
ソウル大学卒業後東京大学大学院に8年間留学され、民主党の国会議員を8期務め、韓日議員連盟の会長も務められたという、知日家でもあります。広島に来られるのは五回目だそうです。
お話は、戦前、戦後のこれまでの日韓関係をざっと振り返ることから始まりました。そして、今の韓国と日本の関係は、元徴用工への賠償を日本企業に命じた最高裁判決をきっかけに悪化しているが、決して悲観的なものでは無いと。韓国政府は改善を望んでいるし、最近の世論調査では70%の韓国人が日本との関係の改善を望んでいるという結果だったと。文化の交流や互いへの観光、安全保障などは、コロナの前はうまくいっていたと。そして、北朝鮮の核問題や中国ととアメリカとの関係改善のためにも、韓国と日本が共同して向わねばならないことであると言われました。
聞いていて、大使はとてもいい人であるし、親日家でもあり、今の状況を何とかしなければならないと考えていらっしゃることははよく分かりました。だけどその関係の改善のためにどうしたらいいのか、関係を改善するための手がかりは、ということがなかなか出てこなかったというか、言いにくいことなのかもしれません。竹島や徴用工、慰安婦の問題なども・・。それから、通訳さんが早口でもごもごしていて、よく聞き取れない所もあって残念でした。声を出して伝える職業の人は、大きなこえで、ゆっくりはっきり話すという訓練をした方がいいですね。
関係改善の手がかりについて、大使の講演の後の、木村幹神戸大学教授やラウンドテープル等で話が出たのかもしれませんが。私は残念ながら午後の診療があるので、中座せざるを得ませんでした。残念。これらは、また私自身も考え続けなければ。機会があればまたこのような講演も聞きたいと思います。
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