「れいわ」の山本太郎さんの話を聴きに行きました。④
山本太郎さんの講演についてのレポート、今回は国民の経済について。国民生活基礎調査による所得の中央値。中央値とは、所得の低い人から高い人までを順番に並べた、中央の値です。山本さんは、1995年と2019年の中央値を提示しました。
25年のデフレ、それに加えてコロナ禍。国民は疲弊していると。政府のこの度の18才未満の子に10万円という給付は、あまりにケチと。山本氏は、国民みんなに一人当たり毎月10万円を給付せよと。それを一年間つづけて、かかるお金は144兆円と。これを続けると物価上昇のインフレが起こるのではという疑問に対し、これもちゃんとデータ示しました。物価上昇率を2%までとして、安定させる。そこまでなら国債の発行で財源は何とかなると。参議院の調査室に試算を依頼すると、毎月10万円の給付を続けた場合、1年目のインフレ率は1.2%、2年目は1.4%、3年目は1.8%。25年にわたるデフレとコロナ禍で傷んだ人々の生活を底上げするために、年間100兆円、200兆円くらいの国債発行は問題ないと。
ハイパーインフレはどんな時に起こるか。戦争や大革命などと言います。
さらにこんな借金だらけの国で大丈夫なのかと思ったら、政府の負債は民間の資産なのだそうです。日本銀行の資金循環統計(日本の政府と民間の収支バランス)1980-2016年度によるのだと。上の青が民間で下の赤が政府なのだと。
うーん、こんなのを聞いていたら、本当だと。少なくともれいわが国民のことを考えてくれているというのはひしひしと感じましたね。
今回で山本太郎さんの講演のルポは終わります。まだまだ質問は出ましたが。
例えば、幹事長をちゃんとおいて。広島の参議院再選挙に候補を出さないとなった時、本当にがっかりした、という声がありました。それに対しては、やはりまだ党としては弱小で、幹事長を置けるほどの状況ではなかったと。広島の参議院再選挙は、出したかっだけど、自分たちが考えていた人が出ないという意思を決めたために、出せなかったと。
山本氏は国会がない間、全国を駆け回って講演、対話をしている様子。さぞお疲れでしょうが。皆さん近くに来られた時にぜひ聞いてみる価値のある人だと思います。健闘を祈ります。
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コメント
河野美代子先生
山本太郎さんのレポートありがとうございます。山本さんのお話は、藁をもすがる思いで読ませていただきました。私はお一人様女性で幸い仕事はありますが、ここ11年間お給料(年俸制)は1円も上がっていません。年俸制契約で退職金もありません。65歳で退職したら年金だけでやっていけるのか、お一人様で死を迎える人たちはどうしたらいいのか不安だらけです。今回の18歳以下に10万円という対応は山本さんがおっしゃっるように本当にケチです。岸田さんも「人の話を聞く」というのなら、今や日本国民全体が貧困化していることに目を向けて欲しいと思います。仕事柄、学生の奨学金を扱っていますが、困窮しているのは学生ではなく、その親世代です。親が奨学金を当てにして、子どもに借金を作っています。山本太郎さんのような方とこれからの日本についてもっと語り合いたいです。誰一人取り残されない国を実現していきたいです。
投稿: 穂垣由恵 | 2021年11月30日 (火) 14時39分