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大韓民国国慶日レセプション、総領事の挨拶。

韓国の国慶日は10月3日。そのお祝いの会が10月8日、グランドプリンスホテル広島で行われました。主催は駐広島大韓民国総領事館。

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入口に朝鮮通信使歴史とその行列に使われるのでしょうか。立派な神輿が展示されています。装束も素敵。

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広い会場にソーシャルディスタンスで一テーブル5人ずつ。一人ずつの堺にはアクリル板が設置されています。

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駐広島総領事館の林始興総領事の挨拶がとても感動的でした。挨拶は韓国語でしたが、日本語の翻訳がスライドでスクリーンに出されていました。私はそれをすべて写真に撮りました。後半、聴きながら感動で涙が出そうでしたので最初から写真を撮って良かった!!と思いました。長い全文をここに再現させていただきます。総領事はとてもお若いですが、本当に素敵な人だと思います。

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本日、大韓民国の建国記念日にあたる開天節を記念します「国慶日レセプション」にご出席の皆様に、深くお礼を申し上げます。

つい先日までの緊急事態宣言の余波が残っているなか、さまざまな日程で大変お忙しいはずであるにもかかわらず、お越しくださいましたことに、重ね重ね感謝を申し上げます。

私は6月の着任以来、常にコロナ禍の影響を受けながら活動してまいりました。

2週間の隔離を済ましてからすぐ、広島に緊急事態宣言が発令され、皆様との食事はおろか、短い面談すらままなりませんでした。

何時間も車で移動して他県に出張した際には、予定されていた日程が直前にキャンセルされ、むなしく帰ってきたこともあります。

そのような状況の中でも、着任当初から「年内にこれだけはやる!」と決めていたものがありました。それがこの「国慶日レセプション」です。

今週に入って「韓国映画特集」がすでに始まり、明日は「韓国文化公演」も予定しております。

これらすべてが意味のある行事ではありますが、大韓民国が生まれたことを、韓日両国の方々が一同にお集まりになって祝いながら国籍に関係なく触れ合う、このレセプションには格別な意義があるからであります。

無論、本日この場に立つまでも「もしかしてコロナ禍が急に悪化して開催ができないかも」という不安感になやまされたのも事実です。

それゆえ、この舞台に立って、ご出席の皆様を拝見するだけで大きな安堵感と感謝を覚えます。

ただ、いまだコロナ禍は続いており、日本では政治の季節が始まりまして、「国慶日レセプション」が完全な形では実行できないことは残念に思っております。

各地民団と日韓親善協会の代表者の方々を除けば、基本的に広島県内の方々にだけ、それも人数を制限して声を掛けましたし、厳しい政治日程でやむを得ず欠席を決めた方々も少なからずいらっしゃいます。

今ここで皆様の姿を拝見していますと、韓国にも日本にもある、「千里の道も一歩より」ということわざが思い浮かびます。

もとは中国の古典「老子」の「九層の台も一握りの土から、千里の行も足下から」が出典だそうです。

ここ2年間、私たちは新型コロナに悩まされ、過去の日常を忘れかけているところまで来ています。

韓日関係もまた、「金大中・小渕宣言」の存在すら忘れるほどになったと言っても過言ではありません。コロナ禍が引き起こした交流の断絶がこの状況をさらにひどいものにしました。

ゆえに、数十年間にわたって先輩諸賢が築き上げた「九層の台」が一握りの土に戻ってしまい、千里の道のりで道に迷ってしまったと、ご心配される方々もいらっしゃると思います。

これにめげず、私は固い意志をもって前進したいと思っております。

総領事館と疎遠になった方がいらっしゃれば進んでうかがって交流を再開し、

韓国に疎遠になった方がいらっしゃれば、進んで話をうかがいます。

つながった手はさらに強く握りしめ、遠ざかった手には私が手を伸べてまいります。

新しい試みには開かれた心をもって応じ、いまだに会っていなかったさまざまな年齢、さまざまな部門の方々に会うために努力します。

ご出席の皆様には、私に紹介したい方、紹介したい行事、伝えたい思いがありましたら、いつでもおっしゃって下さることをお願い申し上げます。

今後中四国地域において、韓日両国の市民同士、行政同士が国境を超えて連携するための基盤をもっと固くするために、私にできるすべてのことを遂行していく覚悟であります。

それによって、急変する世界情勢のなかで、韓国にとって日本が、日本にとって韓国が、もっとも頼もしい友人になることに、また、両国が持ちつ持たれつ前進することに少しでも寄与できるよう努力を重ねてまいります。

さまざまな困難のなかでやっと開催にたどり着きました本日のこのレセプションは、その努力の第一歩です。これから本格的に広島の皆様、中四国地域の皆様にお会いし、対話を重ねてまいりたいと思います。

そのような努力のうえで、来年の「国慶日レセプション」をさらに盛大なもの、より多くの方々に触れ合う場にしたいと思っておりますし、来年こそはコロナを克服して日常の回復を祝いながら喜ぶ場にしたいと思っております。

最後になりますが、本日は厳しい状況のなかでもご出席くださいました皆様に、改めて深くお礼を申し上げます。


この項、まだ続きます。

 

 

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