自民党総裁選に「すごいこと」??
朝6時。緊急の電話で飛び起きてクリニックに来ました。自転車で平和公園を通ると人々がぼつぼつ集まっていました。これから皆さんでラジオ体操をされるのでしょう。
クリニックに到着すると、ベランダからこんなのが私を迎えてくれて、心が折れそうだったのが和みました。丹精込めて育てているのが、ここに来て一気に花開いています。一鉢に赤ピンク黄色のハイビスカスが一緒に開きました。
急患は妊婦。出産後は赤ちゃんを特別養子縁組で養親に託すことになっています。ついこの前に一人生まれてまだ縁組の進行中なのに、もう次が。もう少し後のはずなのに、これは・・。緊急にどこの病院にお世話を頼もうかと考えながら来たのです。
順調に赤ちゃんが生まれれば、いいのです。でも、何かが起これば、養子縁組が難しくなることもあります。いつもハッピーエンドとは限らないのです。
自民党の総裁選で、これはあくまでも「自民党」の総裁選なのですが。
こんな感想を上げていた人がありました。
何と、無邪気に「本当に凄いこと!!」と言っています。冗談ではありません。子どものことは政治で最優先にされなければならないことなのです。これまで総裁選で子どものことが話し合われたことすらなく、放り出していたのは、どの党なのか。性教育をぶっ潰し、子どもたちに避妊すら教えず、だだただ「セックスしてはいけません」とのみ教えよとしてきたその中心になったのは自民党の〇谷えりこ氏。彼女は真の権力者ではなく、権力にすり寄ることで自分の存在価値を高めた人。宗教団体と極右、金と票を持っている人達の指示によって動いた人。
世界中で打たれているHPVワクチンもほとんど中止に近い状況を作り、緊急避妊薬を世界中でラスト六か国になるまで認可せず、やっと認可したらものすごく高価にし・・。そんな政治を彼女だけでなく、自民党が担ってきました。子どもの性被害の加害者にたいしても、同性婚の問題でも世界の潮流から大きく外れています。
自民党が子どもの政策について検討するのならまずその反省に立たなければ。
私は、死に物狂いで性教育バッシングと闘い、地べた這うようにして診療を続けてきました。政治に対して「怒りをもって」対峙・ウオッチングしてきました。ほんとうに無邪気に「すごいこと」と喜んでいる人に絶望的にすらなります。これまでのことを怒れよ!!と言いたくなるのは、私がひねくれているからなのかもしれませんが・・。
そんな総裁選で浮かれている報道を横目で見ながら、私は私のもちばで診療や特別養子縁組のお世話や性暴力被害者の対応など、淡々と続けます。
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コメント
お疲れさまです。
先生のブログのこの書き込みを拝見して、ご努力にあらためて敬意を抱いています。また、こちらもできることで頑張らなくてはと気持ちを新たにしています。
今月初旬から何のせいでか腰が酷く痛くなり、悶えています。年のせいかと。
先生もくれぐれもご自愛ください。
スマホからなのでうまく送れるかな?
投稿: 前田耕一郎 | 2021年9月28日 (火) 10時06分