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特別養子縁組:料金と養子縁組成立後の実親への支援

特別養子縁組業務方法書からの抜粋は今日で終わります。まず料金についてと、養子縁組成立後の実親に対する支援についてです。

 料金についてですが、児相であっせんして頂く時には無料だけれど、民間だととても沢山のお金がかかるというのが世間の受け止めの様です。

 それを知ってか知らずか、児相の方が、「うまれた後は特別養子縁組でどなたかに託したいと思っている」と言った妊婦さんに、「それなら、産む側にもお金がかかる。出産一時金をはみ出すお金についはあなたに負担してもらう」と言われたと、全く間違った対応をされたということも聞きました。

 そのはみ出した料金は、基本、養親に負担していただくので、産む側に負担をかけることは一切ありません。



今、そう高額のお金を養親から徴収することはないとされていますが・・。一部のあっせん団体には、かなりの金額の補助金が行政から出ています。私の所には、まったく補助金は出ていないのですが、それでも、「養子縁組しているから、補助金があるでしょう。そこでは、無料で診察もして下さるし交通費も出して下さると妊婦さんに言いましたから」と、何と公的な職員の方が言われて、私の所を紹介されたこともありました。それはないでしょう。そちらは行政なのだからそちらで、何とか対処して下さいといっった場合もあります。それでも、お金がありませんと来られた方を、では診ませんとおいかえすことはできません。結局こちらがかぶることになります。児相と民間の二本建てについては、この辺りの、まだ整理されていないことがいっぱいです。

それでは、業務方法書からです。



  •  養親希望者等から徴収する金品の範囲、徴収方法、徴収金額の目安等



基本的に頂きません。私の診療の延長ですることですので、一切の金品の授受はありません。組織ではなく、個人でしますので、組織の維持のためにかかる経費もありません。

教育入院等の経費は、直接養親さんから病院や助産院に支払っていただきます。これまで、養子縁組成立までかかった費用を遠方の方に問い合わせています。東京、岡山、鹿児島の方たちは、皆さん、交通費も入れて15万円前後、広島の方は教育入院と出産の費用で自治体からの43万円の出産に対する一時金をはみ出した部分(例えば、赤ちゃんの聴覚検査とか、ガスリー等)のみで数万円で済んでいます。

 ただ、これまで私は全く個人のボランティアであっせんをしてきました。養親が広島の場合は、車や自転車で家庭訪問もしますので、全く経費はかかりません。ただ、養親が遠方の場合、これまで、東京、岡山、鹿児島、福井、長野、山口などに、家庭訪問に行きました。全て自腹で行きましたが、これからも遠方が続く場合には、交通費や宿泊の実費を頂こうかと考えています。クリニックでは、その経費を払う余裕はありませんので、あくまでも私個人のボランティアとしておりますが、少し交通費が負担になってきています。

また、研修のための冊子づくりには、かなりのお金がかかっています。そのため、冊子の購入代として、いくらかのお金を頂こうかとも考えています。


今後、実費が必要になる場合は、その旨を事前説明しますし、もちろん領収書も発行するつもりでいます。



  • 養子縁組成立後の 実親への相談支援の実施方法



実親も私の患者さんですので、その後も検診などに来ていただきます。早く立ち直って、また元気に生活できるように、カウンセリングを兼ねて診療を行います。ケースによっては、臨床心理師の方のカウンセリングを受けて頂きます。私の人脈でのボランティアとして取り組んで頂けます。

 
また、前述の、養親からのラインで送って頂いている写真は、もちろん了解を得てですが、実母にも本人が望む場合には転送します。実母は、こうしてかわいがって大切に育ててもらっていることを写真で知って、とても安心します。

 
また、実母は、そのうち新たな男性が出来て、結婚、出産をする場合も多く、養子の子については、安心して段々とフェイドアウトしていきます。遠方の場合では、電話、ラインでの連絡、それにクリスマスカードやハロウィンなどの写真を送っていただきます。時々は、広島に連れて来ていただき、当方と会って、一緒に食事をしたりもします。そのような機会に大切に育てて頂いていることが分かりますので、その時の写真も実親に転送します。

 
なお、実母と養親との直接の連絡は禁。あくまでも私を通して写真のやり取り等をしてもらっています。


また、実親に新たな出会いがあって、新たな旅立ちをする時には、戸籍に子どもを産んだ形跡がないように手当をします。新しいパートナーにはどう告げるか、ケースバイケースでアドバイスをします。

この実親への支援は、あくまでも本人が嫌にならない限りずっと続きます。この少女はどこに進学したとか、どこに就職したとか、結婚したとか赤ちゃんがうまれたとか、長い間付き合いが続いている場合も多いのです。

 以上で業務方法書の転載を終わります。

だからこそ、私は赤ちゃんを産んで手放した後、とてもつらいことになって行く少女を描いたあの映画が許せません。「特別養子縁組という制度があると知らせるのにいい映画だった」と評価する人は、その少女のことについてどう考えるのか、特別養子縁組で子どもを手放したら、あんな風に世間に翻弄されるのだ、不幸になるのだと捉えられかねません。確かに赤ちゃんと子どもに恵まれなかった夫妻にとって幸せな生活になったでしょう。一方の少女についてもまた立ち直ってしっかり生きて頂かないと。そうでないと、特別養子縁組の意味がなくっなてしまいます。

長々と述べました。読んでくださった方がおありでしたら、ありがとうございました。今日はこれから今手続き中の方の家庭裁判所に提出する文章を作ります。きっと、これからもコツコツと続けるでしょう。

二人のお兄ちゃんも大喜びで赤ちゃんを迎えてくれました。

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