« 特別養子縁組:実親への支援 | トップページ | 特別養子縁組:養親への引き渡し、赤ちゃんの養育の開始。 »

特別養子縁組:養親希望者への支援

私が広島市に提出している「特別養子縁組あっせんの実施方法体制等に関する業務方法書」実親への相談支援について転機いたしました。今度は養親希望の方にたいする相談支援の部分の転載いたします。



  • 養親希望者への相談支援の実施方法


私は、養子縁組をあっせんする業者としての宣伝などは一切するつもりはありません。先述の私の人脈からの口コミや、私のクリニックで不妊治療をされて、実子をあきらめて養子を迎えたいという意志・希望を示された方などの中から面接を行い、詳しく話を聞きながら相談に応じていきます。パートナーにもお出でいただいて、夫妻のお話を聞きます。これまでの子どもを産むための努力歴や、何故養子を迎えたいか、詳しくお話を聞きます。その際、「子どもを育てるということ」に希望を持っていらっしゃる方、子どもを愛してくださるかどうかを中心に面接を行います。それは、私の46年間に及ぶ臨床医としての経験が大きいと思います。養子として迎える子どもの出生、実親などに厳しく条件を付ける方はお断りします。しつけと称して子どもを厳しく育てる可能性のある人もお断りです。虐待につながる恐れがあります故。

 そして、かならず一度は家庭訪問をして、どのような環境の中で生活をしていらっしゃるか、子育てをしようとしているか、等を詳しく聞きます。



  •  養親希望者への研修方法

    まず、養親希望の方は、地域の児童相談所で里親研修を受けて頂きます。なかでも、養子縁組里親の登録をしていただきます。その上で、当方に来院して頂いて、正式に申し込みをしていただきます。

    また、当方では、特別養子縁組の方への研修のための冊子を作っています。冊子には、養子縁組の具体的な手続き方法など以外にも、私がこれまで書いてきた特別養子縁組についての文章や、私自身が研修を受けて、これは知っていてほしいという思いをした子育てについての基本的な姿勢等をプリントして製本したものです。家庭訪問をした時に、その冊子をお渡しして、研修をいたします。私は、冊子以外に二本のパワーポイントを作っています。そのパワポは、養子縁組の基本の一本と、もう一本は、それには、早くから子どもの告知をして子育てをしている方のことや、当院での特別養子縁組のお世話をした具体例を写真と共に編集しています。プロジェクターをもって行って、お家のかべにそれらを写し、それを見ながら、お話します。


  •  養親希望者の経済状況、健康状況、家庭環境等の調査方法

    当方に養親の申し込みをするに当たっては、必ず地元の児相に里親の申請をしたその申請書のコピーも提出していただきます。それには家庭環境や経済状況なども書かれていますし、家の見取り図等も書かれています。それは、親になる上で私だけでなく、なるべく多くの方、特に様々な家庭を見てきていらっしゃる児相のプロの方等の目でもチェックをした方がいいと考えるためです。


別個に、職業、経済状況、健康状況(会社などの職場でチェックをされていない方には、ドックで健康チェックをしていただきます)、家族関係、養子を望むに当たって家族や親戚はどう考えているかなどを書いて提出していただきます。

家庭訪問では、それらの提出して頂いた資料と、現実を見比べることもできます。

ただ、最近では、広島だけでなく、遠方の方からの養親申し込みが多くなりました。出来るだけお近くのあっせん事業者に申し込んで下さいと申し上げるのですが、近くの事業所には年齢制限等で断られましたとか、いろいろな事情で当方を強く望まれることがあり、泊まり掛けで家庭訪問にいくことも増えてきました。なかなか大変です。

ちなみに私は養親希望の方に年齢の制限をしていません。国の方針でもそうなっています。長い間体外受精等の不妊治療をし、諦めた時、そして養子縁組をと考え、児相の里親研修を受けて登録をしたりすると、あっという間に時が経ち、年齢がかさんでいたという方もおありです。また、共働きの方でも、今の時代、二人で働きながら保育園を利用しながら子育てをする方は沢山いらっしゃいますのでどちらかが専業で子育てをという制限はつけません。



  •  児童と養親希望者とのマッチングに当たっての検討体制、検討項目

    私は、赤ちゃんの側にはマッチングの条件はないと思っています。赤ちゃんの実親が赤ちゃんを育てることができないという、その条件だけだと。自分が産んだ子を手放すのはとてもつらいことで、みんな泣きます。それを乗りこえて手放すわけですから、どんな事情であろうと、実の親に感謝してほしいし、マッチングなどという条件は付けないで欲しいと思います。問われるのは、養親の側だけであると思っています。


養親の側については、子どもを育てるということに希望をもっていらっしゃるか、子どもを愛してくださるか、経済状況、健康状況、家庭環境、家族や親戚はどう考えているか等について、夫妻からよく確認し、慎重に検討します。


実親の学歴とか、家庭の職業だとか、そんなことを知りたがるのは養親として失格だと思っています。もちろん、どんな女性が産んだか、手放すに至った事情などについてのお話は当然しますし、養子縁組申立書にもそれらは書かれますので、養親は知ることになります。赤ちゃんに大きな疾患がある場合には、それを告げて断られることがあれば、それはそれで仕方が無いことです。

もう少し業務方法書からの転載続けますね。

クリニックの青野さんのお花すっかり夏で、ヒマワリです。鮮やかな濃い黄色。元気になれそうなお花です。

Photo_20210609144501


 


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。


 


広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
広島ブログ


 


 

|

« 特別養子縁組:実親への支援 | トップページ | 特別養子縁組:養親への引き渡し、赤ちゃんの養育の開始。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 特別養子縁組:実親への支援 | トップページ | 特別養子縁組:養親への引き渡し、赤ちゃんの養育の開始。 »