オランダの中学校の教科書「14歳からの生物学」
4月25日の性教協の例会での城さんの提案の時、城さんは「男たちの失敗学」の他にこんな本をもって来て下さいました。
オランダの中学校の教科書の翻訳です。スウェーデンとか、世界の教科書は性教育の部分を見たことがありますが、オランダは初めてです。見てびっくり。これはすごい。目次はこうです。
まるで医学書、何もかも詳しいの。医学部の学生が読んでもいい本だと思いました。オランダと言えば「ターヘルアナトミア」ですね。
すぐにアマゾンで頼んで手に入れました。本当に全部皆さんに紹介したいのです。第2章の栄養と消化の一部、リューマチには「油ののった魚」ですって。
もうざっと挙げます。
たとえば、救急救命看護師と循環器医師の文章を。

救急救命室では、24時間、医師、看護師や受付サポートが常に子どもから大人まで様々な患者の治療にあたっています。
「こんにちは!私の名前はカディヤ。看護師として救急救命室で働いています。看護師の仕事するには、常に人とうまく接することができることが重要です。救急救命室に来る患者さんは、色々なことで困っている人ばかりなので、親身になって話を聞いてあげることが必要です。わたしたちは、常に冷静を保ち、正しいことを素早く、適格なタイミングで行うことが求められます。その後、専門医が来て仕事を引継ぎます」。
「こんにちは!私の名前はマリアです。私は、循環器内科医つまり心臓の病気を治す専門医で、カテーテル治療やステント治療を行っています。冠動脈バイパス手術が必要な場合は、心臓外科医と相談します。わたしたちの領域では「時は筋肉なり」とよく言われます。これは、心筋梗塞は、迅速に治療の判断をしなければいけないため、時間が経てば経つほどどんどん心臓の筋肉は壊死してしまうので、とても大きな時間のプレッシャーの中で働いています」。
こんな具合なのですね。そこから循環器疾患の予防、健康的な生活へのアドバイスとなります。非健康的な生活の典型の方の絵が出ていますね。
免疫や思春期の身体的変化。パンツの中を覗いている男の子の絵が笑えます。

性暴力の説明では、ちゃんと「14-18歳のうち16%の少女と4-5%の少年が性暴力の被害にあったことがあることが分かりました」。男性の被害についても記述してあります。性暴力の種類や、インターネットによる被害もちゃんと書かれています。

女性の性器の説明。丁寧に絵が書かれてありますが、これはここでは省略して文章だけを。
「多くの女子・女性にとって、膣は性的な刺激に対して特に敏感というわけではありません。ほとんどの女子・女性は陰核(クリトリス)が刺激されることによりオーガズム(絶頂)に達します。陰核をこする刺激によってです。女子・女性が自分でこの刺激を与えることを、自慰マスターベーション)と言います」。
処女膜についての記述では、「多くの女子・女性は、最初の性交の時に出血することはありません。特に、リラックスした状態で十分な愛撫の後であればなおさらです・・・。」私、日本の多くの大人の男性たちに読んでほしいと思いましたよ。
それから、性的マイノリティーについてもとても感動的な文章と写真が出ています。パープルフライデー活動について。
「オランダの約680ある中学校のうち、500以上の学校がパープルフライデー運動に参加しました。かつてないほどに多くの学校の生徒が、学校での「同性愛嫌い」や「同性愛者、バイセクシャル、トランスセクシャルに対する差別」に立ち向かう運動に参加しましたと。
一度に書ききれません。また明日に続きますね。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
| 固定リンク




コメント