新型コロナワクチンについて
新型コロナワクチンについて。
私のクリニックは、コロナワクチンの接種医療機関です。とりあえず、優先接種の医療従事者の方、クリニックの近くの医療機関、歯科医院、薬局の方たち約百人に接種します。そのためにものすごい回数の研修を受けました。厚労省の研修、県の研修、市の研修、県医師会、市医師会、それに薬品メーカーの。それぞれ一回ではありません。その上、次々とネットで指示が来ます。前回のは訂正します、とか、追加しますとか。それにVSystemというシステムに登録をして、そこから接種した方の情報を取り出したり、送付したり。この間、本当に忙しくつらい思いをしました。わけがわからなくって、パソコンのスペシャリストに手伝ってもらったりしました。
一応、パソコンでの準備はクリアして。副反応が出た時の対応も薬品等もすべて揃えて。準備万端整いました。
しかし、いつまでまってもワクチンが来ません。いつ頃来る予定であるとの知らせも来ません。いえ、実は、4月の12日の週には何とかということを聞いてはいました。でも、12日の週になってもなんにもありません。
私達のような100人に接種する医療機関は、連携型とか、サテライト、と言われます。私達の所には、基本型という大きな医療機関から小分けしたワクチンが運ばれてきます。来たら、5日以内に接種し終えます。ワクチンの扱い方、接種の仕方、頭にはしっかり入りました。万全です。
昨日、当院で接種する予定の方のキャンセルが大勢出ました。県に連絡して、その上で基本型医療機関に連絡を入れました。キャンセル分、当院に送られるワクチンを減らして頂くようにと。ただそれだけだったのです。ワクチンが無駄になってはいけないので、ただそのことを伝えたかっただけなのです。それでも、その対応して下さった方は、誠実にも、
「先生、先生の所にお送りするワクチンはまだないのです。」と言って下さいました。はい、それはわかっておりますと言いました。かなり遅れていると聞いておりますから。「それに、まだ予想も立たないのです。」と。はい、そうでしょうね。でも、初めは、4月12日の週には、と聞いていたのです。それと並行して高齢者の接種もすると。「そうなのですが、それがまだ。多分、5月の3日の週には入って来るだろうと思うのですが。」それ、ゴールデンウィークですね。では、うちに入って来るのは、その後、ゴールデンウィークの後になりますね。「そうなんですが。それもまだはっきりしないのです。」と。
やれやれです。こんなでっかいチラシ、家にも入ってきました。でも、いつどこに予約をするのか、さっぱり分かりません。まあ、広島市にも480人分だそうですから、たったそれだけで「始まった始まった」とメディアを使ってすごい宣伝です。でもその分、予約が取れない人達の不満が大きくなるということが分からないのでしょうか。
昨日の日本医師会の中川会長さんが言っていらっしゃいました。医療従事者への接種を優先していただきたいと。医療従事者への接種は、まだ10~20%しか接種してないのだそうです。私達はともかく、コロナの患者さんを診ている医療従事者の方たちのなかにも、まだ打ててない方があるというのは、ほんと、むちゃくちゃですね。回してあげればいいのに。また、少しでも、大阪の人たちが打てるようにしてあげるのも、大事なことと思うのですが。接種率、世界の中で日本は60番目なのだそうです。まあ、日本は、いろいろな所で、もう、世界に遅れをとった三流国であるということでしょうね。私、もしかして、医療従事者でなく高齢者の枠で接種してもらう方が早かったりして。
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コメント
接種現場に出かけた菅総理は「これで安心だと喜んでおられた」と言ったとか。日本国内のどこかで始まったことは間違いないのでしょうが、これが後進国日本の実態でしょう。
国内でワクチンを生産するべきだと思うのに、そちらの金はケチっておいて、1機何百億円もする戦闘機やそれ以上にん高価なミサイルを買う方にお金を使います。私たちのなけなしの税金を湯水のごとく死神産業や政党補助金に使います。
「日本国民の命を守る」と公言しながら、毎日コロナでなくなる人が報じられます。おまけに原発放射能汚染水を薄めて海に放出するなんて、ええ加減にしてほしいと思います。そのためには選挙で良い人を選ぶしか方法はありません。
投稿: 浮沼亭日記 | 2021年4月15日 (木) 08時18分