特別養子縁組養親希望の方の研修資料作り
今、特別養子縁組の養親希望の方の研修資料を作っています。
私の所では、特別養子縁組の養親希望する方には、各地の児童相談所が行う、里親(養子縁組里親)の研修受けて、それを終了したという証明または登録されていること条件にしています。どこの児相も、とてもきっちり研修されますので、終了していると安心しです。それに私を特別養子縁組あっせん事業者として許可して下さっている広島市も児相の研修を受けていれば、ということでしたのでそれで大丈夫と思っていました。
でも、厚生労働省は、それではだめで、あっせん事業者独自で研修をしなさいということでした。ですので、以来、養親希望の方に私が研修をしています。これまでは手作りの資料で、主にクリニックに来て戴いた時と、順番が近くなった時に家庭訪問をして、そこで研修を行なっています。研修は、プロジェクターをもって行って、おうちの壁にパワーポイントを写させていただいてお話するのと、いろいろな資料もプリントしてお渡しして読んでいただき、ディスカッションをします。
特に気を付けているのは、子育てをするにあたって、早くから養子であることをお話しして育てるということ。それをかくして育てて、丁度思春期のむずかしい時に、それも他の人から事実を聞いて知ること。それが最悪であることをわかって頂かなければなりません。
私はボランティアでお世話をしているので、なかなか行政の厳しい規制、それも、現実にマッチしないことに抵抗があることもあります。でも、それはクリアしないとできなくなってしまいますので、何とか頑張っています。
研修資料は、私にしかできないこと、これまでの経験でのいろいろとあった出来事、いろいろな方たちのこと、それらの満載で、難しくなく、机上の空論にならないように。これまで書いてきたブログや各家庭裁判所に提出した「上申書」などを読んでいただいて、実感を伴って理解していただくように。どこのあっせん事業者にも負けないだけの研修が出来ていると自負しています。
今回それらの資料を一つの冊子にまとめるべく準備して、製本していただくように、今日手渡してお願いしました。中身も印刷するといいのでしょうがそれだとお金がかかるし、手作り感がなくなってしまうので、いっぱいコピーして作りました。もしかして、プリンターのインク代のほうが高くつくかなと思いながら、せっせとプリントしたりコピーしたりして、準備しました。
近々県外の遠い所に家庭訪問(家庭訪問も義務です)に行きますので、そこではこの製本した冊子をお渡しすることが出来そうで、ワクワクしています。
それから、近々「第三者評価」を受けなければならなくなっています。いわゆる「監査」みたいなもので、第三者評価の会社の方に来て頂いていろいろと評価していただくのですが、これがまた難問です。私は養子縁組のお世話は、全てボランティアとして無料でやっていますので、料金的なことは全く心配ないのですが、元の「医療法人」の会計もチェックがあるらしいです。これは膨大なもので、毎年税理士さんが大変な力量でやって下さっていますので、分厚い確定申告の資料をお見せするのみです。養子縁組に関する支出は全くありませんし、もちろん収入もありません。
文書の管理とかいろいろとあるらしいのですが、まだお話を伺ってみないと、分からないことばかりです。一回目の来訪が今度の日曜日、まあそのままでお話を伺ってみようと思います。もし評価が悪くて、おやめくださいとなれば、はい分かりましたと撤退するのみです。
私は養子縁組のお世話は好きなことなのですが、こういう行政の様々な規制に四苦八苦しています。
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