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「だれひとり取り残さない刑法改正を」続きです。

あれこれ書きましたが今、女性たちの間で広がっているのは、「不同意性交罪」を作ることと「性交同意年齢を13歳未満から引き上げること」。

 同意のない性交は犯罪であるということ。今のままだと、いかに抵抗したかが同意のあるなしの基準にされています。世界的には、「同意のない性は性暴力」の流れになっています。

日本では緊急署名運動が行われています。


https://www.change.org/p/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E4%B8%8D%E5%90%8C%E6%84%8F%E6%80%A7%E4%BA%A4%E7%AD%89%E7%BD%AA%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84

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今のような法律の下で、2019年3月にとても情けない無罪判決が相次ぎました。

1. 3月26日名古屋地裁岡崎支部で、世間が驚き、怒り、フラワーデモの発端となった無罪判決。実の父親が娘に対して中学2年から繰り返し性交を強いていたこと。娘が望んだ性ではないが抗拒不能ではなかったと。(これは後に名古屋高裁で逆転有罪となりました)


2. 3月28日静岡地裁無罪判決。父親が12歳の実の子に対して性交を行なったこと。12歳の少女の証言の信用性を否定して。

3. 3月12日福岡地裁久留米支部判決。泥酔して抗拒不能となった女性。抗拒不能であったが被告人の故意を否定(要するに彼女が嫌がっていると思わなかったと)

4. 3月19日 静岡地裁浜松支部判決。深夜コンビニから出てきた被害者に体を触り強制的に口腔性交を行ない、口唇挫傷等の障害を与えた事件。抗拒不能は認めるも、故意を否定。(3と同じ)


「性交同意年齢」について。今私の現場でも、中学生の被害が相次いでいます。多いのがSNSで知り合った人について行ってというもの。その多くがまさかそこまでされるとは思わなかったと。でも、13歳、中学一年生の少女を言葉巧みにどこかに連れ込んで行為をするのは、はじめからそのつもりである大人に取って、いとも簡単なことでしょう。いろいろと社会からも学んで来た大人と、13歳の子どもを同じように扱うのは、無理なことです。それにそうであるのならもっと早くからちゃんと性教育をしないと。今もまだ文科省の指導要領は、「性交」や「セックス」という言葉を使うことも、教えることもしないことになっているのですね。

ということで私たち今回の性犯罪の刑法見直しに期待しているのですが。このシンポジウムの中で紹介された、刑法改正に反対している委員の方の発言が、こうだそうです。これは、宮本委員の発言です。

「性行為について、やります、どうぞというやり取りはほぼない。ノンバーバル(非言語)なコミュニケーションの中で相手はやってもいいと思っているのだと思って行為をするということはよく起こることで、一方は嫌だったいう、ボタンの掛け違いはどうしても起きてしまう。それを全て処罰の対象とすべきではない。」

被害者は、嫌だ、やめてとはみんなみんな言っているのですよ。それだけでは、「いやだったと認めない」のが今の法律なのです。いやだと言ったら、いやなのです。やめてというのは本当にやめてほしいからいうのです。

この委員は、性犯罪をボタンの掛け違いくらいに思っているのでしょうね。被害者がどれだけ怖く、情けなく、つらかったか、そんな想像はできないのでしょう。勇気を持って警察に訴え、つらい事情聴取も耐え、その人を罰してほしいと裁判に期待しても、結果無罪、まるで被害を訴えた自分に非があったように自分を責め、立ち直れなくなった人。

そういう被害者がこれまで沢山います。緊急署名。沢山集まります様に。


 


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