デジタル性被害
性被害に対しての刑法は2017年に100年ぶりにやっと改正されました。これにより、強姦罪は強制性交罪となり、肛門性交も口腔性交も罪に問われるようになって、男性への加害も罪に問われるようになりました。そのほか親告罪でもなくなりました。このように明治以来のほ法律が、やっと少しは改善はされましたが、まだまだ改善すべきことが多く、2017年の3年後には見直しすることとの付帯がありました。
現在2021年、この見直しは今どうなっているのか、興味深いシンポジウムが行われ、それが今You Tubeで配信されています。
「だれひとり取り残さない刑法改正を-どうなっている?刑法改正検討会」
https://www.youtube.com/watch?v=rpWOWsvRA4c&feature=youtu.be
ぜひご覧いただきたいのですが、その前に、先日1月26日には、日本NPOセンター主催で、デジタル性被害についてのシンポジウム「NOPとオンラインプラットフォームで考えるデジタル性暴力の防止」が行われました。平日のお昼の時間でしたので、初めは見ることができませんでしたが、途中からでも十分に興味深く聴取できました。
性暴力は日々その姿を変えています。中でも、スマホの普及に伴って、私たちには考えられないような犯罪に巻き込まれて行く人たちがとても増えています。例えば、SNSで知り合った人から「裸の写真を送って」とか性交の写真や動画を取られたしています。
それらがまたSNSでばらまかれたりそうすると、アッという間にそれが広がってしまって対応できなくなってしまいいます。NPO法人「ばっぷす(ポルノ被害と性暴力考える会)」の金尻さんや、広島大学の北仲先生、それにライン、ツイッター、ティックトックの方たちのシンポジウムでした。その開催前の呼びかけを転載します。これだけでも、十分にその深刻さが伝わるかと思います。
SNSを通じて性的な画像・動画を要求されたり、同意なく拡散されるといった「デジタル性暴力」が問題となっています。SNS起因以外も含む児童ポルノ事犯の検挙件数は10年間で約2倍以上、児童自ら撮影した画像で被害をうけた事案がその約4割を占めています。また政府は、性犯罪・性暴力は心身に重大な悪影響を及ぼす根絶すべき課題として、「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を2020年6月に決定しています。
一方で、子どもたちを取り巻く保護者や学校、自治体、NPOもデジタル性暴力の予防や、被害者支援に取り組んでいますが、ネットで被害にあってしまうまでの実態がつかみにくいなどの理由から予防や対応が追いついていない状況です。
そこで、本フォーラムでは、デジタル性暴力の防止に取り組むNPOから、被害の現状や支援現場の課題を共有するとともに、代表的なオンラインプラットフォームであるLINE・Twitter・TikTokの3社の取組みを紹介しながら、ともにデジタル性暴力の防止のためにできることについて議論します。
北仲先生もおっしゃっていましたが、今や若者たちの生活にはスマホは欠かせないものになっていて、いやむしろスマホは生活そのものとなっています。
このような犯罪に巻き込まれないためにスマホ持たせないとか、いろいろと規制するではなく、やはり教育でしょうね。その一方での性教育が全くと言っていいほどなされていない所で、知らないままに若者が巻き込まれて行く姿を私も見ています。それを被害に遭った人の責任にしてしまっていますが。
今、私も含めてですが、性教育の講演をした人から、積極的にこのようなことしゃべってこういう反応があったということが、フェイブック等で公開されていますので、あたかも全国でこのような教育がされているかのように受け取られがちですがぜんたいから見ると本当にそのような教育がなされている所はほんの一部です。
ラインやツイッターやティックトックの会社も性犯罪の防止のために尽力しているものの、表現の自由や個人の通信の秘密等に遮られてなかなか困難なことが多いと見受けられました。
性犯罪の刑法の問題について次回お話しますね。なかなか更新ができないでいますが、それなりにかなり忙しくしています。無理をしないで、
時間が取れた時に書くようににしていますのでごめんなさい。
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