小説「衆議院議員選挙」③
ずいぶん昔のことになります。2005年6月1日、私はある訴訟を広島地裁に提訴しました。名誉棄損による損害賠償訴訟です。被告は、A出版社と当時広島市PTA協議会の会長をしていたB氏。A社発行の月刊誌に私を事実無根で誹謗中傷する、とんでもない記事をB氏の名前で掲載され、それに対しての抗議と謝罪求めたのですが、それも無視されたための提訴でした。私にとってそれは長いとてもしんどい作業でしたが、これをこのままにしておくことは私自身のすべて否定することになると勇気を奮い起こしての提訴でした。
当時、2003年から全国に性教育バッシングが吹き荒れました。ここに何ども書いています、東京都の七生養護学校への都議・市議、S新聞記者による突然の襲撃、性教育の教材をかっさらって行ったことに端を発します。それから、全国の地方議会で性教育に反対する発言がされました。その資料に使われたのが、「女は40過ぎるとただの肉の塊。少子化は、2号3号の女に子ども産ませればよい。その為に補助金を出せばよい。日本もアメリカの様に銃の所持を許すべきだ。」等と飛んでもない発言と著書を出していた国立大学の教授がいます。その人の著書が使われました。中は性教育や男女共同参画についてのひどいのでっち上げばかりです。
教育現場では「新しい歴史教科書をつくる会」が出した教科書を採択するようにとの運動も激しく行われました。男女共同参画についても同じような攻撃がされました。
そのような中で、広島では「男女共同参画を考える会広島」が設立され、講演会や研究会が行われました。その一つの講演会での私の発言が、とんでもなく歪曲された文章が出されたのです。
「中学生にセックスをあおり家庭を崩壊させ、革命狙っている」本当に晴天の霹靂でした。やむを得ずの提訴でしたが、そのままにしておくことは私のすべてが否定されたことになると、勇気を奮い起こしての提訴でした。
そして、全国の方々が、私の起こした裁判を応援しようと「性教育バッシング広島裁判を支援する会」を設立して下さいました。
口頭弁論の度にニュースレターを発行し、裁判の場には毎回多くの方に傍聴に来て戴きました。そして、2006年4月16日、「性教育バッシング広島裁判を支援する会設立記念講演会」を開いて下さいました。基調講演は東京の紀藤正樹弁護士による「バッシングの背後にあるもの」でした紀藤弁護士は、その前から、統一協会との熾烈な闘いをしていらっしゃいました。文鮮明氏率いる信者さんたちの「合同結婚式」だけでなく、高額のツボを売りつけるという霊感商法等に鋭く切り込み社会に警告を発し、子どもたちを統一協会から取り戻したいとの願いを持つ全国の方々の支援をされていました。
当時、性教育バッシングは、統一協会の力がとても大きかったのです。統一協会の機関誌「世界日報」に毎日性教育に関しての情報が掲載されていました。それを多くの信者たちが社会に広げていきました。政界にも、多くの影響を与えました。安倍前首相は、統一協会の合同結婚式に祝辞を送り続けています。
その統一協会と闘ってこられた紀藤弁護士の講演は、それは大きなインパクトがありました。
その他、この記念講演会には、当時東京で苦しい裁判を闘っていた七生養護学校の先生お二人と、豊中市男女共同参画センター「すてっぷ」の館長雇い止めの裁判を闘っていた三井マリ子さんも来て下さいました。日本の三か所で、いずれも統一協会系を相手とする裁判を闘っている三者が一同に集まったのです。
勿論会場一杯の人であふれました。
この裁判については私はこの本に裁判録として記録、保存しています。
この項続きます。
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