「日本を壊した安倍政権」読みました。
体調は戻るも、まだ時々咳が出て、これはかなり年のための喉の乾燥によるものではないかと思っています。情けないことに、アイパッドでかなり長い字を書いたり、つむつむをしていたりすると、指を触れていても画面が動かないことがあるのですよ。指先の水分がなくなっているのでしょう。先日、若い患者さんの前でiPadで調べものをするために、つい、いつものくせで指にハアッと息をふきかけたら、大笑いされてしまいました。情けないよー、年を取ったらこんなことになるんだからというと、しっかり同情されました。
それはいいとして、この本。何と、アマゾンで夜頼んだのに、次の日にはもう届きました。
それに、何とです。この本の出版社はあの「扶桑社」なのです。扶桑社、フジテレビの出版部門創立、その後産経新聞の出版局と合併。2001年からは、「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した歴史、公民の教科書を出版した、あの出版社です。そして、表紙の写真は時事通信社提供です。
一体どうしたのかと、興味深々で購入しました。目次です。
目次の次に、「本書の刊行理由」が述べられています。
「安倍晋三首相は2020年8月28日、突如辞任を表明し、8年近く続いた第二次安倍政権が幕を下ろした。
安倍政権は、桜を見る会、森友学園・加計学園問題、南スーダンPKO日報隠蔽問題など無数の不祥事を起こしながらも延命を続け、安全保障関連法案を強行採決したり、労働規制を弱体化させたりしてきた。
安倍政権のこうした一連の施策によって、日本社会はどのような影響を被ったのか、また、これらの"負の遺産"を乗り越えていくために、私たちはどうすればいいのか。各分野の専門家に検証してもらった」
うーん、まるで「左翼」の本みたい。でも、大切なこと、ついつい「森加計さくら」ばかりで、特に最近は「桜」に注目してしまうけど、大切なことが沢山あるよ、それを忘れてはいけないよと警告されたような気がしました。
私にとっては、「統一教会」新鮮でした。
性教育の宿敵、「統一教会」は、性教育の分野では、なりを潜めているように見えるけれど、その分、政治の分野で着々と力をつけておりました。安倍氏と統一教会の蜜月は存じておりましたが、いまや沢山の議員さんが統一教会と持ちつ持たれつ、中には入会した人も何人も。「その後」を知ることができたのは、大きな収穫でした。
一つ不満を言うと、「女性」の分野、保育園の待機児のことについては詳しくかかれています。「女性の活用」だのと言って就業率は上がってもその非正規率は高いし、女性が安心して働ける環境づくりはできていない、それが故の少子化には歯止めがかからない、それは言及してあります。でも、「女性に対する暴力」、性暴力への取り組みが書かれていないのが、大いに不満です。
今年は性暴力に対しても刑法の見直しの見直し、その三年の期限のはずです。相変わらず、被害者が怒りをもって告発できる状況は作られていません。それどころか、伊藤詩織さんの事件のように、安倍氏の側近が加害者の逮捕を潰すということまで許してきました。被害者である詩織さんへの攻撃は目を追うばかりです。これも安倍政権の元でなされてきたことですし、安倍氏がスカウトして強引に比例の一位で議員にした杉田水脈氏は、詩織さんを誹謗中傷してイギリスのテレビにまでその醜態をさらしました。この本に、それら女性への性暴力について書かれていたならもっと良かったのにと、それが残念です。
でも、一読していい本だと思います。
それにしても、産経になにが起こっているのでしょう??
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