「ジェンダークエスト」
昨日は、性教協広島サークルの例会でした。前回は城さんが「性的同意」について沢山の動画も紹介して下さって、楽しくて勉強させてもらいました。今回はジェンダーについてでした。新しく出版された「10代のためのジェンダークエストトレーニング」に沿いながら。
クエストって? ドラゴンクエストの名前はみんな知っていて。探求とか、探すとかいう意味でいいでしょうか。この本のブログラムはこうです。
城さんは次々と資料を提示して下さいました。まず、ジェンダーって何?体の男女の性別のセックスとどう違うの?
この本は、ワークブックの形をとっていますのでいろいな問いかけがあります。うーんと頭を抱えることも。こんな風に。「男性的とはどういうことだと教えられましたか?絵に描いてみましょう。」とか、「女性的とはどういうことだと教えられましたか?絵に描いてみましょう」とか。参加者の一人は、こんな上手な絵をかきました。
お母さんが病気の時にお父さんがラーメンを作ってくれたら、おじいさんが「男が台所に立つものではない」と言ったとか。それから、小学校ではいつも男子が先で女子が後だったとか。
この本のすごい所は、とてもやさしいということ。いやな所はしなくていいし、気に入った所は何度してもいいし。初めの文にこんなことが書いてありました。
「ジェンダーを探求するとき、「自分は強い人間であること」「1人ではないこと」、そして「周囲の人に愛されているということ」を忘れないでください。いじめを受けていたり、孤独だと感じているなら、このワークブックを通して、相談できる家族、友だち、先生や専門家を見つけて下さい。あなたの人生の一歩一歩は、それが良い一歩でも、まあまあな一歩でも、悪い一歩であっても、価値ある一歩なのです。どれも、自分がどうかけがいのない存在となるのか、どんな人間なのかを少しずつ教えてくれる一歩なのです。」
そして、大切な五つのこと。
あなたの気持ちを大切に!
1人じゃないことを忘れないで!
安全な場所を選ぶ
逃げ道を確保しておく
安全で支えてくれる人と連絡を取り合う
これは、ジェンダーの学習だけでなく、例えば、性暴力の被害だったり、虐待だったり、いじめだったり、人権侵害だったり、そんな目に遭っている人達すべてに共通すること、それよりもすべての大人になろうとする人達に必要なことであるとも思いました。
それから、ジエンダスケール、性のグラデーションについて、もう少しお話したいことがあるのですが、これは私が今注文しているこの本が届いてからにしますね。
こんな勉強をすること、研修を受けることは私にとって大切な充電であり、さらに性教育をバージョンアップする源となります。城さんを初め、大切な仲間たちに感謝しています。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
| 固定リンク
コメント