高速道の動物の話など
益田に行く時。浜田道はもう真っ暗であまり通る車がいません。ラジオを聴きながら、ひたすら走っていました。標識に「動物注意」とあります。注意せよたって、どうするのかいな、なんて思いながら。そしたら、目の前を小さな動物が、サササッと走り抜けたのです。思わずブレーキです。わあ、あれは何だったのかな?狸かな?(あとで夫に話すと、それはイタチかも。狸はとても慎重で、走り抜けることはいないと思うよだそうです)でも、轢かなくって良かったと。と、今度はもっと大きいのが、サササッサと走り抜けたのですよ。これは、体形からして、明らかにイノシシです。そうでかくもないけど、小さくもありません。もう、なにも私の前を走らなくっても。ちょっと待って、私が通り過ぎて渡ればいいものを。でも、ぶつからなくってよかったと思いながら走っていると。
トイレに行きたくなってしまいました。そういえば、出発を急いだので出る前に行かなかったなあと思いながら、パーキングに停めることにして入ると、そこには一台いしか車がいませんでした。なんかいやだなあ、複数いればまだ安心できるけど、と思いながら、仕方ないのでトイレへ歩いて行っている時にその一台は出ていきました。もう誰もいません。周りは真っ暗な山の中。とても静かです。そそくさと、無事トイレを済ませて車へ。
ほどなく益田に到着して、もう始まっている食事会に合流しました。そこで、「途中休憩されましたか?」と聞かれたので、「はい、〇〇でトイレ休憩を。でも、山の中の真っ暗な所に誰もいないのは少々気味が悪いですね。浜田の女子学生さんの悲惨な話もあるし」と言ったら、「先生、人間ではないですよ。熊です。熊が出なくてよかったです」と言われました。「ひえっ!熊ですか。出るのですか?」ええ、たくさんいますよ。と。「あらまあ。そういえば、先日、中国道に傷ついた熊がいて、通行止めになっていました。」というと、そんな報道は島根にはなかったなあと。でも、それ、私は岡山に講演に行っていた時にNHKで聞いたのですよ、そんな話をしました。
それに、動物にぶつかった場合、車の修理には保険がきかないと聞きました。動物は「物」ではないからと。ほんと?私が入っている車の保険を調べなくっては。まあ、調べてもどうしようもないことではありますが。
益田駅近くの「たんぼ」というお店です。
沢山のお魚料理です。お刺身のこの白いのは?まるでかまぼこみたいなの。それは、タコの頭だそうです。タコの頭のお刺身って初めてです。真っ白で歯ごたえも良く、でも足のようにかみきれないこともなく、美味でした。
マツタケごはんのおにぎりのお茶漬け。これも本当に美味でした。
素敵なごちそうでしたが、何よりのごちそうは、豊かな会話でした。「マスクをして黙って食べろ」というのがチラッと頭をかすめたけれど、それは無理というものです。
私が診療で困った話、特にコミュニケーションの話をすると、小児科の先生が「こちらは話したつもりでも、入らない人がいる」と。「確かに聞いても、はいっていない」ことがあると。患者さんに対して「感情は抑えるのは無理。でも、丁寧にはできる」と。ほんとうにそうだと思いました。
私は、診療だけでなく、何事も「丁寧に生きる」ことを目指そうとしていたはずでした。それを思い起こさせていただきました。深く感謝いたします。
小学校の子どもたちから、次々と感想文が届いています。また、お知らせしますね。
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