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子宮頸がん予防ワクチン・高1の人は今月中に一回目の接種を!

私のクリニックでは、ずつとずっと子宮頸がん予防ワクチン・HPVワクチンをうち続けています。子宮頸がん検診を受けた45歳までの方には、子宮頸がん予防ワクチンのチラシをお渡し続けました。

 今、全国では国が積極的勧奨をしなくなってから、ほとんどうたれなくなっています。世界ではどんどんうたれ、次々と沢山の国から「子宮頚がん克服宣言」が出され続けています。「我が国は、子宮頸がんは克服した。これからは、ごくまれに見られる疾患となるであろう」と。

積極的勧奨はしなくとも、今もずっと少学6年生から高校1年生までは、無料で接種できます。そのことを行政が宣伝しないので、知られていません。なにしろ一回が16000円、計3回うつので5万円にもなります。それが無料なのですから、うたないのはもったいない話です。

でも、先日、海田町から接種に来られた高校生のお母様から、町から報せがあったと。9月までに一回目を打たないと、高校1年生を終わるまでに3回無料でうてなくなりますと。それで慌ててきましたと。私、すごくびっくりして、そして、うれしかったですね。海田町には、子宮頸がん予防ワクチンの接種が始まったころに、町主催の講演会に行ってお話したことがあります。町がそうして知らせて下さった、と。

そして、数日して、今度は広島市の高校生のお母様から、市から報せがあったと言ってこられました。それからは次々と予約の電話が入ります。市からのお知らせを見たいと思っていたのですが、今日来られた方がそれを持ってこられましたので、コピーさせて頂きました。

Hpv1 Hpv2

でも、なんかねえというような文章ですが。

「そのため本市では、積極的な接種勧奨を控え、子宮頸がん予防ワクチンの接種勧奨通知や予診票の送付を行っていませんが、あくまでもワクチンの接種を積極的に進める案内を控えている状況であり、ワクチンの接種自体を控えるよう促すものではありません。」???です。

でも、何にしても、こういう文章を送っていただくことで、保護者の方に気づいて頂くことはとてもうれしいことです。

私は、うちにきた子どもたちには、しっかりと子宮頸がんやワクチンについて、また、大人になった時には、検診をぜひ受けてほしいことなどをお話してから接種しています。

 保護者の方の中には、「副作用が怖い」むと思われている方もおありですので、文春に慶応大学の名誉教授、吉村泰典先生が書かれた「子宮頸がんワクチンは薬害ではない」という文章を読んでいただいています。何しろ、WHOは「世界中で最も安全なワクチン」と言っており、名古屋スタディのデータもあります。(名古屋市の約三万人、子宮頸がん予防ワクチンをうった人とうたなかった人の、副作用と言われている症状が出た人を比較すると、むしろ打たなかった人のほうが多かった、という)

今月の予約は、すでにうった人も含めて、今のところ17人です。今の勢いからすると、まだまだ増えることと思います。

明日は、9価のワクチンについてお話しますね。

 

 

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