湯来の速水先生にお会いしました。
湯来南市小学校に行って、校長先生からびっくりすることを教えて頂きました。小学校の向いにある大きな建物、それは速水医院だと。速水先生には、今年四月まで、学校医をお願いしていいたのだそうです。その速水先生の奥様が、
「河野先生が来られるのー?」と言ってこられたと。そして私の授業も聞きに来られると。
速水先生は、私が土谷病院時代にご一緒していた先生です。麻酔科の先生で、よく麻酔をかけて頂きました。何しろ、救急病院なので、24時間救急患者さんが飛び込んできていました。あの時代のすさまじい労働は、今考えても、ゾッとするほどです。毎日毎日、沢山の外来患者さんを診ながら、お産だ急患だ、緊急手術だと。あまりにしんどくて、ついに私はやめようと決心せざるを得なくって。
そのころの私をしっかり支えて頂いた先生です。
また、先生は、カヌーに乗られていて。診療の合間に、そばの川で、のんびりとカヌーを漕がれていました。初めて半ズボンの先生の姿を見た時、びっくりしたものです。
私より少し早く土谷病院を辞され、湯来に開業なさって。その直後に私が湯来に講演に行ったときに、来てくださって、お会いしたことがありますが、それ以来です。授業が済んだら医院に来て下さいということでしたので、校長先生に連れて行って頂きました。
入院やデイサービスもされていて、しっかり地域の医療を担われています。
先生は、もう88歳だと。昨年末に心筋梗塞を患われて、今は車いすの生活だと。それでも、患者さんの診療をなさっています。
奥様と先生と、昔話をしました。先生がアメリカに留学していた時、大学の教授が湖をカヌーで出勤しているのを見て、よーし、いつかカヌーを買おうと思ったと。幸い、土谷病院は今の所も、その前も川のすぐそばにあって。今は?と尋ねると、今、湯来の川は岩だらけになって、カヌーは漕げないのだそうです。速水先生が土谷病院を辞められる時に、私は先生の二人乗りの自転車を戴きました。それに子どもたちとよく乗ったものです。
土谷太郎先生の想い出とか、たくさんお話を聞きました。楽しくおしゃべりをして、辞しました。
米寿の先生が、まだこうして地域の医療に携わっておられる姿を見て、うーん、私も頑張るのかなあと思いながら帰りました・・。湯来温泉に入って帰ろうかとか、どこか道の駅がないかなあとか思って行ったのですが、それは果たさず、でも、懐かしい方たちに何人もお会いできて、ほんとうに楽しい湯来行きでした。皆様、ありがとうございました。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント