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映画「ひろしま」

昨日は診療後映画「ひろしまー1945年8月6日、原子雲の下の真実ー」を観に行きました。「ひろしま」は、被爆した子どもたちの手記、先日の平和の夕べで被爆証言をして下さった早志さんも、ここに載せられていますが、「原爆の子」を元に作成された映画です。

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「原爆の子」の初版本と今の復刻版です。

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映画は、1953年、日教組プロにより、広島県教職員組合と広島市民の全面的な協力で作られました。広島の子どもたち、小・中・高校生、大人たち、何と8万8500人がエキストラとして出演しています。私は、当時6歳でしたが、この時のロケをよく覚えています。市内の24か所で再現され、ロケされたということですが、私は観音中学校の体育館での撮影を観に行きました。

被爆前の一般の市民の生活、それから被爆後の再現はこれはすさまじく延々と続きます。そして、被爆後の市民生活。特に、親を失った被爆孤児や白血病で亡くなる高校生など。途中でたまらなくなります。

これらは、ネットからです。一人一人の表情。エキストラの方々は、ほとんどが被爆者自身なので、このような地獄の状況がよくわかっているのでしょうか。

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この川の所。最後は、先生も生徒もみんな流されていくのですが、ほんとうにこんなシーンを、一体どうやって撮影したのでしょう。実際、おぼれ死ぬのではないかと。

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それから、この子。「さむいよー、さむいよー、さむいよー」と実際震えながら訴え、そばで寝ている男に「うるさい!」と怒られると、「おかあちゃーん」と泣きながら走っていきます。この迫真の演技。ほんとうに、どうしてこんなことがこの子にできるのかと。

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戦後の似島学園、そこを脱走する子どもたち、たくましく生きようとする孤児たち・・。

私、昨日のブログで「最後は大泣きするだろう」と書きました。その最後というのは、市民たちが初めてしようとする「平和祭」。今の市主催の式典の原型ですが、そのシーンを撮るのに市民に呼び掛けると、広島市民が続々と集まってきました。延々と、何万人も。原爆でひどい目に遭ったからこそ、平和を希求する市民が続々と続きます。いつも、そこで泣けてきます。特に、今年の式典があまりにひどい市民の締め出しだったので・・・。

最後は、峠三吉の詩「墓標」の最後のように、原爆で倒れ、亡くなった市民や子どもたちもみんな立ち上がって、行列に加わろうとします・・。

いつも言うことですが、これは世界中のみんなが見るべきです。特に「原爆のおかげでこの戦争を終わらせることができた」という人たちも。

 

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