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若い患者さんに言っていること

今日は、日ごろの診療の場で若い患者さんたちに言っていることを少しお話したいと思います。

昨日は、午前中は緊急の患者さんの診察、諸手配。午後、電話当番。当番をしながら今度の講演の資料作り。次々と講演がキャンセルとなる中で、唯一実行するからとの連絡が来た所の講演です。ありがたいことで。この際だから、これまで使ってきたデータなどを新しく作り直しました。常にアンテナを高くして、新しい情報をお届けする、もちろん、これまで私が保って来た基本は変えませんが。

 中でも、伝えたいこと。

 若い人というのは、色々と知らないこともあって、しんどい状況になってしまうこともあるものです。それが若さのゆえんでもありますが。そんな時に、大人の側は「助けを求められる大人であるか」ということなのですね。


お母さんには言わないで。と言われることがよくあります。「言いません!」と言います。当方としては、守秘義務がありますので、もちろん、患者さんのことは誰にも言いません。たとえ親にも。「ああ、これ保護者に告げたほうがいいなあ」と思うことがあっても言えません。でもね、

「一人で解決できない時には、だれかに助けを求めていいんだよ」と説得します。みんなが助けてくれる。言うのが嫌で、一人で何とかしようとして、もっとしんどいことになって、結果的にはもっと心配かけることになってしまうこともあるからね。中には、私の患者さんで殺されてしまった人もいるよ。そんな時、どれだけ親がつらい思いをするか。私は、何にも知らなくって、彼女を助けてあげることができなかった、というのは、親として本当につらいことなのだからと。

 たとえ親に言えなくっても、誰か一人、大人のSOSを求められる人を探してほしいと。助けてもらっていい。そして、いつかは、あなたが困った人を助けてあげられるような、そんな大人になってと。

 そんな説得をすることもあります。勿論、それはよほどギリギリの所に追い詰められた人の場合です。ほとんどは、助けを求められた当方で対応しますが。大人の側には、特に子育てをする方は、自分が「助を求められる保護者であるか」ということを常に自分に問うてほしいと思うのです。

とってもしんどいことになった娘さんを「階段から突き落としてやろうかと思いました」

という人もいました。ああ、それだから、こんな親だから、ここまでSOSが言えなかったんだねと思いました。 

それから。今、話題になっている「沢山の女性と不倫をしていて、それがばれてしまった人」について。その人はとてもきれいな人と結婚していて、子どもさんもあるということですが。どんな人と結婚していても、これは関係ないことです。この報道で不快感を覚えました。その週刊誌も買って読みました。

 私が持った不快感。そして、それは若い患者さんに言ったことが、そっくり当てはまることなのですが。「性」は「排泄」なのか、ということです。

 この項、もう少し続きます。

 素敵なバラがと届きました。それも、六本木から!冷蔵で。お水の代わりにジェルに茎を浸けてありました。ちょっと落ち込んでいるので、それを見透かしたように送っていただきました。全てが美しいので、真上から撮りました。ありがとうございます。大切に長持ちさせますね。

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