昨日のブログ、一例としてマッサージ師さんのことを書いて、ずっと心配していました。多くのマッサージ師さんに悪いことをしてしまったのではないかと。そんな時、私の友人の視覚障がい者の方から、メールが来ました。許可を得て、ここに転載させていただきますね。
河野先生、ブログ読ませていただきました。
マッサージ店でのお話。
あのマッサージ師に腹が立ちました。
ほんとにひどいですね。
さぞ驚かれ、ショックだったと思います。
私はこのマッサージ師がその性暴力で職を失ったとしても、「障碍者だからかわいそう」とは思わないです。
そのマッサージ師は視覚障碍者ですよね?
もしかしたらこのマッサージ師から被害に遭った方が他にもいるかもしれませんね。
その被害に遭った女性たちも声をあげたかったけど、「視覚障碍者が職を失ったらかわいそう」と思ったのかもしれません。
被害者にそう思わせて、そう思われるのがわかっていて、それを見越してこんな卑劣なことをする人、障害を理由に訴えられないだろう、訴えられるリスクが自分は低いと見込んでいての狡さ、そこに腹が立ちます。
そういう人は二重に赦せないです。
人のやさしさと同情心に付け込んでいるから。
そういう人は訴えていいです。(河野先生が声をあげれなかったことを責めているのではないですよ。)
その人がもし職を失って、その後も雇ってくれるところが見つからなくても、マッサージ師の国家資格を取り消されても(警察に訴えられて逮捕されて有罪になったら資格は取り消されると思いますが)、それはかえって良いことだし、大人なのだから自分のした犯罪への報いです。
それは障碍者だろうが、健常者だろうが、関係ありません。
かえって彼が働くこと、反省せずそのようなことをしていることは懸命に頑張って仕事をしている多くの視覚障碍者のマッサージ師の評判を 落とすことになるでしょう。
障碍とは関係なく、人としてやってはいけないことだし、日本国民なら法律で裁かれ、罰せられるべきと私は思います。
視覚障碍者が仕事をしていくこと、就職することがどんなに大変か、それを克服するために多くの人たちが頑張ってきました。
彼の犯罪はそれらをぶち壊す行為です。
こういうとんでもないのがいる一方で、視覚障碍者の女性のマッサージ師が男性客から被害に遭うことがあるということも耳にします。
私はそのような話を何人かから聞きました。
それから視覚障碍者女性は「見えないからばれないだろう。誰がやったのかも顔がわからないから訴えられないし捕まらないだろう」ということで性被害に遭うことがわりと多いです。
ですから周囲の見守りと視覚障碍者への声かけと困っているようなら手助けがとても大切です。
視覚障碍者女性は防犯ベルを持ち歩くことと、その使い方をきちんと習っておくことと、日ごろからサポートしてくれる友達、いざとなったら助けにとんできてくれる仲間をつくること(健常者の友達も、支援者、障碍者の仲間)が大切だと思います。
私は自分の人生の中で生かせる役立てられるような性教育を受けれなかったので、そしてもし何かあったら助けを求めていいし、どのようにして防犯すればよいかとか教えてもらえなかったので、大人になってから苦労しました。
ほとんどの視覚障碍者女性がそうだろうと思います。
私はそういう教育や話し合いの時間が盲学校を卒業する前の若い子たちに必要だと盲学校の先生に話したことがありましたが、取り合ってもらえませんでした。
私はそういうことをちゃんと学びたいし、考えたいです。そして協力者が増えたらいいと思っています。
ありがとうございます。私に足りなかったものをしっかり補填して頂きました。私は、女性のマッサージ師さんが被害に遭うということを確かに聞いたことがあります。でも、今回、それを失念しておりました。
それに、性教育のこと。私は、常々障がいのある人もみんな性教育を受けるべきと言い続けています。それは、障がいのある方たちだって、恋愛したり結婚したり、人との付き合いはあるわけで、それに障がいゆえに、情報が偏ったりすることもあるからです。勿論、伝える方法は工夫したり、時間をかけたりしなければなりませんが。そして、女性だけでなく、男性だって。同性や異性との付き合い方を学ぶべきでしょう。
考えてみれば、私に対していやな行為をした彼は、意に反してそんなことをされた女性がどんないやな気持になるか、それは自分が職を失うことになるかもしれないような行為なんだということを学んでいなかったのかもしれません。
そんなことも気づかせて頂いたありがたいメールでした。本当にありがとうございました。まだ飛び飛びになるかもしれませんが、この件についてこれからもお話したいと思います。
昨日、一日中家にいて、講演の資料作りをしました。先日作ったのが、まだ気にいらなくって、作り直しです。それを作りながら、晩御飯用にお赤飯を作りました。以前、もち米を戴いてていたので。写真は、姉の家へのお裾分け用に詰めたものです。栗も、赤飯用に買っておきました。美味でした。
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