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「コロナで来れませんでした。」「お金がありません。」

ゴールデンウィークが明けて診療も開始して、初日はそこそこ忙しかったのですが、やはり患者さんの来院は少なく、ひましています。このままだと、かなり収入も落ちるのですが、それは仕方がないこと。でも、気になるのは、続いて治療しなければならない人が中断することによって、悪化するのではないかということ。がんのフォローをしている方、子宮内膜症の治療をしている方などは特に。治療を中断しては元に戻ってしまう人も。

  出来るだけ途切れないように来て下さいとお話することも、たびたびです。「医療機関に行くのは、不要不急の外出ではないでしょう」といいます。でも、それでも外出が怖いという方には、処方箋をお送りします。お近くの薬局で処方してもらって下さいと。

 でも、今日のこと。継続が必要な薬が中断してしまった方。

「コロナで来れませんでした。」と。

また、感染が怖くて外出できなかったということなのかと思いました。だから、「でも、中断しない方が」といいました。そしたら、「来たかったんです」と。「中断はまずいと知ってたんです」と。「でも、お金がありません」と言われました。「コロナでお店を閉めなければなりませんでした。収入がありません」と。「お店は、密室です。開けられません」と。「でも、家賃は払わないといけません」。「ああ、それは大変ですねえ」といいました。市からの協力金が入るのは、ずっと先です。でも、病気に負けてもいけないので、この薬だけは飲んで下さい。治まるまで何とか、生き延びましょうねえ。

アルバイトが切られて、お金がありませんという若い人はたくさんです。しばらく生理痛のためのピルを諦めなければならない人もどんどん出ています。

 先日は、不動産の仕事をしている方と話しをしました。あなたのような業種は、コロナの影響はどうなの?と。もう、たいへんです。ローンが払えないという人、家賃が払えないという人・・・。もう少ししたら、売りの物件が増えるでしょうね。ローンが払えなくって、手放さざるを得ない人がたくさんになると思いますよ、と。ああ、それも悲しいねえ。

風俗の人。性感染症にかかっていました。「今、仕事はしてはいけませんか?」と。「うん、客にうつすからねえ。」「コロナのこんな時だから、しばらく休みんさいよ。せめて、これが治るまで」と話しました。でも、私は彼女の生活が厳しいのを知っています。厳しくても、今、ほんの少しだけ何とか休んで。だから、あのお笑いの人が「いいことがある」と言ったことが許せません。

 経営者として自分のクリニックの維持も大変だけれど、でも、まだ私は恵まれています。こんな職種であることをありがたいと思っています。様々な年代の、様々な職種の女性たちと「頑張ろっ」と言いながらの毎日です。

青野さんのクリニックのお花、シャクヤクです。咲くのが楽しみです。きっと華やかでしょう。咲いたら、またアップしますね。


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コメント

先月の半ばから来客も売り上げも前年の半分以下です。
どんどん減っていく預金に、ちょっとドキドキしてい
ます。あと1月以内に元に戻ってくれないと大変です。

投稿: ⑦パパ | 2020年5月12日 (火) 09時55分

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