「選挙違反」不思議に思うこと。
私が不思議で仕方がないことを今日は書きたいと思います。
私は、今はもうおとなしくしていますが、以前は、いろいろな方の選挙に関わってきましたし、自分自身も立候補したこともあります。それらの選挙で、何より、一番に気を付けたのは、「選挙違反をしない」ということでした。選挙には決め事があります。とてもとても細かく決められています。選挙のルールについて詳しく書かれている本をよく読みました。そのルールも、よく変わりますので、以前から知っているからと思っていると、足元を救われることもあります。
とにかく「きれいな選挙をする」ということが大命題でした。たとえ当選しても、選挙違反でせっかくの議席を失うことになってしまっては元も子もありません。それに、ついうっかり、「知らないで」違反になるということも避けなければなりませんでした。ある大学の先生が、自分の教え子のために、全く善意で投票をお願いする手紙を書いたと。そしたら、それが違反となって、その先生が逮捕されてしまったということも聞きました。それは、まさかそれが違反になるということを知らなくってなさったことで、とてもお気の毒な事でした。
運動員の食事を用意しても、知り合いの方が来られて、その人も一緒に食事をすると、それは「饗応」になって選挙違反になります。ついうっかり、「飯だから、いっしよに食うか」となりそうです。自分の家であれば、そんなことはよくあることですし、運動員の食事なんて、たいしたことのない、ふつうのごはんですし、お酒が出ることもありません。それでも、違反になります。
ポスターの貼り方一つにしても、細かく決められています。
何より違反者を出すと、クリーンなイメージの候補者に泥を塗ることになります。
そんな選挙に何度も何度も関わって来て、だから、今回の河井夫妻の選挙違反の報道に本当にびっくりしてばかりです。どうしてそんなに「堂々と」お金の違反ができるのでしょう。アナウンス嬢の報酬を倍払うこと、そんなことはよくあることと言っていた政治家の方もありました。でも、それは違反で、違反は議席を失うことにつながると、どうしてそれがわからないのかと思います。まして、どうして「お金」を配ることがなぜできるのでしょうか。これだけ大大的に、多くの方にお金を配ったなんて。いえ、まだそうと決まったわけではないと言われそうですが、私は聞いています。具体的に「誰が誰にいくら」お金をもってきて、そのときの状況を聞いていますので、これは事実に間違いありません。ご本人は、それが当然違反であることは知っているはずです。でも、そうした。
それは、違反であっても、「誰もそれを通報したりしないだろう」と高をくくっていたのか。「たとえ誰かが通報しても、政権の総理の側近だから、検察も手を出せない」と思い上がっていたのでしょうか。確かに、側近の何人もがいろいろな事件で「罪」を逃れてきていますので、自分だってそうだと考えたのでしょうか。
また、自身がこれまでもいろいろと違反をしていて、全くとがめられなかったので、違反をすることに神経が麻痺していたのでしょうか。
でも、法務大臣だった人です。それに、国会は「法律を作る所」です。その議員になるのに、法律違反をしてはいけないでしょう。そんな当たり前のこと、子どもでもわかること、「ついうっかりの」違反ではありませんもの。「わかっていてした」確信犯ですもの。
どういう神経だったのか、ほんとうに知りたいと思います。怖くはなかったのかと。自分が逮捕されて、拘留されて、もしかして刑務所に入ることもありうる、それは怖いと思わなかったのかと。そういう想像力がなかったのでょうか。それだけ思い上がっていたのでしょうか。
今、お二人とも、じわじわと身に迫ってきていることに恐怖を覚えているのではないでしょうか。それは考えてみると、かわいそうではありますが。でも、それだけの事をしたのですよね。この国は、そう甘いものではありませんよと思いしってほしいと思います。
平和公園の桜、青空の下で満開です。
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