性教育を商売にする??③
本来なら、性教育って、学校でちゃんと取り組むべきもの。それは、保護者も共に学ぶことで、家庭と学校と両輪で子どもを育てること。でも、2003年からのバッシング以来、学校現場でほとんど取り組まれなくなってしまって、こんな商売が入り込む隙ができてしまい、こんなことがまかり通ることになってしまったと思うのです。いえ、のじまなみさんがしていることが、本当に子どものためになっているのでしたら、それでもいいのかもしれません。道義的な疑問は残りますが。
性教育というのは、これまでも何度も言ってきましたが、人権教育と一体のものです。こんな人のものをパクッた本を堂々と出すような人が人権に取り組んでいるとはとても思えないのです。
私、このことについて、先日の牡蠣の食事会の時、相談してみたのですね。異業種の人たちの集まりでしたが、そのお一人が「今、版権については、とても厳しくなっている」と。その人の弟子が、人の版権をおかすようなことをして、結局警察に逮捕されたと。これは、決してだまっていてはいけない。刑事事件として警察に相談をしなさいと強く勧められました。何もしないのはいけない、刑事事件にしないのであれば、弁護士さんに相談をして、警告をしてもらうようにとも。
自分のものを取られて、それを事件にするには、とてもハードルが高いという人もいます。でも、今はそうではないのだと。オリンピックのロゴマークだって、丸ごとの真似ではなくっても、似ているというだけであれだけの騒ぎになって、そして結局取り消されたでしょうと。音楽の演奏権だって、とっても厳しくなっていると。
その場に、デザイナーの方がいました。人のものを参考にすることはあるけれど、同じようなものを描くと、それはもうデザイナーとしてお終いなのだと。絶対にそれはしてはならないことと。
人がしてきたことを著書などで学ぶのは、当然でしょう。私は、自分のNHK出版の「SEX&our BODY」裏に、参考図書として、こんな一覧を載せています。これは、礼儀でもあります。このような方々と、著書のおかげで私はこの本を記すことが出来ましたという感謝を込めて。それらで学んで、自分の中で消化して、そして自分自身のものとして表現するのです。
人の著書を参考にするどころか、そっくりそのままあたかも自分のオリジナルかのように載せるという、本当にしてはならないことを彼女はしています。そして、これまでオリジナルの本にあるように、さんざん私たちがしてきたことをあたかも彼女のオリジナルのようにもてはやすマスコミ。
そして、こうだそうです。私だったら、後ろめたくて、恥ずかしくて、とてもこうはできないと思います。
これについて、もう一度続けますね。それにしても、「乳首をひねってダイエットになるのなら、私、いくらでもひねるけどなあ」とつぶやいだら、そばにいた夫がふき出しましたよ。
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コメント
と記載されていました。
出版社は、内容精査などはしていないのでしょうか…。
今まで積み重ねられてきた先生方に失礼だなと感じます。
投稿: AERA Kidsに掲載 | 2020年3月11日 (水) 08時48分
本当にひどい話だと思います。この盗作本を書いた人は辰巳出版からも本を出していて、そこにはカナダの性教育先達者、メグヒックリングさんの性教育を丸ごと真似て自分のことばのように書いています。もちろんメグさんの名前は全く出てきません。私はメグさんの講演を2度聞きましたし、本も読みましたからすぐわかりました。マスコミ、世の中の知らないでいる人たちに早く気づいて欲しいです。
投稿: 愛知の産婦人科医です | 2020年3月16日 (月) 23時39分