新型コロナウィルスの検査について再度
どう考えても、日本の新型コロナ対策はおかしい。何より検査です。熱があって肺炎と診断されて、それでも検査してくれないという人の話が一杯出てきます。それに、政府の基本方針の中にも、まったく検査についての進展が見られません。「重症者」のための検査をと。早いうちに見つけることのほうがその後の感染も防ぐでしょうに。
韓国は「心配のある人はどんどん検査を受けて」と呼び掛けています。電話をすると、ではどこどこで検査を受けて下さいと指示します。検査は病院でけでなく、国内のあちこちにテントやプレハブのような簡易の診察場を作って、そこでもしています。そもそも国の保健福祉部から感染した人の詳しい行動がホームページで出されていて、それを読んで不安な人はどうぞ検査をということです。
簡易の検査所です。コロナウィルス選別診療所というハングルと共に、英語でスクリーニングクリニックと書いてあります。
保健福祉部のホームページの一部です。それぞれの人をクリックすると、その方の行動が詳しく載っています。
それを元に、中央日報がマップを作りました。「私たちの街のコロナ地図」というサイトでそれぞれの方の行動が一目でわかるようになっています。
韓国では、一日ずつ検査をした人数が増えていて、今は一日で6000人以上の検査をしています。
日本は保健所にお伺いをたてて、保健所は都道府県と相談した上で、検査をしてもいいとかダメとかの指示が出ます。何なのでしょうね。
東京都ではこれまでに7000件以上の相談があって、診療を受けなさいと指示をしたのが65件だと。そして、医師が検査の申し込みをしても、断られることがほとんどだと。
検査をする能力がないのではありません。PCRは、そんなに大変ではありません。私は、クラミジア感染症の検査は、PCRで依頼しています。民間の検査センターですが、1月6日から2月5日までの休みを除いて22日の間に130件の検査を依頼しました。私の所だけでもこうなのですね。たくさんの診療所がそこに委託をしています。何ということなく、検査をしてくれます。
もしかして、予算の関係なのでいょうか。国は、このコロナウィルス関連の予算を153億ですって。シンガポール5000億円、台湾2200億円、香港3500億円。国民の数と比べても、あまりに少額です。
本気でオリンピック開催も危なくなっている今、もっとちゃんと対策をしないと、少なくとも、検査はどんどんしてもいいということにならないと、と思います。
ダイアモンドプリンセス号といい予算といい、なんか政府や厚労省は、本当は何か意図があるのかと勘繰るよりも、本気で能力がないのではないかとそう勘繰りたくなります。
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