女性支援地域連携フォーラム②
女性自立支援法の制定に向けてのキャラバンについて、事前の打ち合わせ。初めに戒能民江先生の「女性の現状と女性自立支援法(仮称)制定の動きと盛り込むべき内容」のお話の後、リレートーク「法制度の狭間にいる女性と子どもの支援」を8人がそれぞれの立場から話をします。一人12分。私はどの話をしようか打ち合わせの上で他の方々の話を聞いて決めようと思っていたのです。
で、私の番で「資料は幅広くお出ししました。全部話ができるとは思っていませんが、皆様の資料になればと思って印刷していただきました。この中でどの部分を話すか、なのですが」「まず、性風俗で働く女性たちの人権、体の防御や危機にあたっての教育やシステムやトレーニングができているのかということ」。「それから私は特別養子縁組あっせん事業者です。そこではどんなことが起こっているのか」「性暴力被害ワンストップセンターのこと」「そしてそれらすべてに共通する教育の問題」などなど話したいことは一杯あります。
と言いました。そしたら、全部聞きたいと。全部を早口で話してと。わあ、12分ではとても無理。それに、「あと3分」「あと1分」「30秒」と紙芝居のように報せが出るのだと。
私、必死で話しました。でも後で、ああ、あれも話せなかった、これも言わなければならなかったのに、と悔やむことばかりです。
一つには、教育の問題は、決して女性だけのことではないのだと。エリートといわれる男性たちにも彼らの人生を豊かにするために必要なことだということ。それから、特別養子縁組について、制度が変わって「お金が動く」ことの問題等、まったく話せませんでした。ああ、残念。
でも。すべてが終わって、一人の男性が私のところに来られました。広島県議の方でした。それも保守の。びっくりしました。
「これまで私の父などの時代は、あの先生がされた動画のような立場だったと思うのです。」と。私、どうしても、時間がなくっても見て頂きたい動画があって。政治の現場で性教育をどうされているのかということを見てもらいたいと。バッシングをし続けた国会議員のインタビューです。それをしたのです。「性教育は家族を壊す」「お花がきれいに咲いている姿、昆虫が一生懸命歩いている姿、それらで十分に命の大切さはわかってきた」「教育は結婚してから」などと、話されます。
「でも、私は、教育は大切だと思います。大阪で、小学生から先生が出されたプライベートゾーンの話、それを教えている方がある、その方の話を広島でもできないかと。どうして大阪でできて、広島ではできないのか」と。「いえ、大阪だけでなく、どこどもしている方はたくさんあります。」で、話を聞かせて下さいと言われました。私は、膝がくずれそうになりました。これまで、ひどいバッシングをされ続けた議員さんが代替わりすると、こうなのかと。うれしくて。ああ、私、短時間でも話したかいがあったと思いました。その議員さんとお話ができればとてもうれしいです。
もう少し、この件について続けますね。他の方たちの話で心打たれることがたくさんありましたので。
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