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バンコクでニューハーフショーを観る

タイに行ってから、姉が「ニューハーフショー」を見てみたいといいました。言い出しっぺは姉です。息子が、それならと、アジアティークにあると。そこに食事に行ったときに予約をしました。こどもは何歳?7歳と言うと大人と同じ入場料だそうです。こどもは入ってはいけないとは言われませんでした。食事がついたのとか、伝統舞踊も一緒のとか、いろいろとあるけれど、シンプルなのを選びました。当日は、予約もしているし、のんびりと、会場の15分前に行くと、すさまじいことになっていました。入口の前の通りは、ギュウギュウ詰めの大混乱。すごい人です。実は、バンコクについてから、ホテルでもモールでも、ほとんど日本語を聞くことはなかったのですが、ここでは日本語がずいぶんと飛び交っていました。

会場に入ると、こんな雰囲気。私たちもテーブル席に案内され、そこで好みのドリンクが一杯ずつ提供されました。

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そのうち、会場は超満員です。定員は550人ほど。

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ショーは立派なものでした。美しい人たちが入れ替わり立ち代わり、歌も踊りもとても高度でそれはそれは、宝塚の舞台を見ているようでしたよ。

昔、広島でも、ラブちゃんがやっていたショーが、それは楽しくって、よく行っていました。ラブちゃんとは彼がまだ18歳の時からの約40年の付き合いです。まだそのころは、日本では性別的合手術などは許されておらず、手術はしなくとも、女性になった人たちがそれは美しいショーを展開していました。中には、フィリピンから来た人たちで、手術もしている人もいましたが。私の患者さんでも、性別的合手術をタイで受けている人もたくさんいて、本場のニューハーフの人たちのことにとても興味はありました。

 でも、孫も一緒です。ママが、孫にニューハーフのことをどう説明しようかと困ってしまってと言いました。でも、ママなりの一通りの説明をしたと。その説明を聞いて、私が補充です。体は男に生まれても、私は女だと思う人がいてね、それはとてもつらいことなのよね。だから、その人たちは治療をして、女の体になるのと。ばあばは、そんな人たちの治療もしているよ、と。そしたら、「こんなのはどう?体は女の人で男になるっていうのはないの?」と。「いるよ。体は女の人が男になるのも、治療しているよ」と。そうなんだ、両方あるんだと納得したようですが。でも、表の看板を見て「女としか思えん」といいます。それは、元は男の人だったけど、もう女の人になっているんだからと説明しました。

GID、性同一性障害の人は、早くから自分のからだに違和感を持ち、広島でも、小学校に入学するときから、別の性で入学したいという人のことを複数知っています。そのような場合、学校としてそれをきちんと受け入れと頂かないといけません。その受け入れは、回りの子どもたちにもちゃんと説明して受け入れるようにということも含みます。私は、もう、孫も一年生だから、そういう人もいるよということを知らせたほうがいいと思いました。ママとばあばの説明で分かったのかどうなのか、孫も、くいいる様に見ておりました。

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露出はさほどではなく、宝塚のラインダンスくらいまでです。それくらいなら、この頃は陸上の選手でも、そんな恰好で走っていますので、全然違和感はありません。ただただ洗練されて、美しい。相当な訓練でしょう。中には日本舞踊(これはコミカルにしていました)、韓国の扇の舞なども。それから、「私は正しい」「あなたが間違っている」というようなプラカードをいろいな言語でもっているシーンや、「自由って何?」とか、今の軍事政権に対してのデモンストレーション?と思わせるシーンもありました。

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夢のようなショーが終わると、通路では、出演者の人たちと写真をと撮ってもいいと。その時には、100バーツ(約400円)のチップを渡します。撮影は大人気です。姉母娘です。

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このショーが始まって30周年なのだそう。その看板の前で。孫が不思議そうに見ています。「おっぱいにボール入れてるの」と。

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以上、本場タイでのニューハーフショーでした。ただ、ニューハーフという言葉は、日本で作られた言葉。タイでは、ニューハーフでは通じません。それから、ほとんどの性別変更した人は、ふつうの職場で普通に仕事をして、ふつうに生活しています。その人たちの中で、ショーや踊りに興味のある人がこうして訓練して、ショーをしているのだということも当たり前ですが、付け加えておきますね。

 

 

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