「i新聞記者ドキュメント」
「i新聞記者ドキュメント」を観てきました。以前映画「新聞記者」を観て、それは怖くて面白くて、ありうることだと思いながらも、大変なショックを受けて。今回の「i新聞記者ドキュメント」は、もともと河村光庸プロデューサーが、ドラマ版「新聞記者」とドキュメント「新聞記者」の両方を創りたくて、それを実現させたものだと。だから、「新聞記者」と対になるものだと聴きました。
これは見なければと思いました。パンフレットです。
東京新聞の望月衣塑子記者。私は、この方の講演も聴きに行き、それは感動したものです。その彼女を追ったドキュメントです。
本来、ジャーナリストが持つべき姿勢、力をいかんなく発揮して行動する彼女を本当に強いなあと感動しましたね。菅官房長官を初めとして、あれだけバッシングされれば落ち込みもするでしょうに。臆せず、彼女は行動し続けます。それにしても、政権の場にいる男たち、それににすり寄る男たち、よくもまあ、こんなウソを言うものです。それらが思いっきり暴露もされます。
私も、覚えがありますね。よくもまあ、こんないやらしいウソ八百を言うものだと、あきれもし、名誉棄損で訴えもしましたが、彼女は強い。
そして、その強さで、粘り強く、大スクープを遂げたりもします。
辺野古の埋め立ての赤土。その写真を撮り、官房長官の記者会見で指摘もし、原稿も書き。赤土をまぜるのは10%以内という契約を完全に破っていること。
宮古島に、ジェット燃料の保管地のすぐそば、100メートルしか離れていない所に「弾薬庫」を作る事。これは、全く住民には知らされていませんでした。この一面トップの大スクープで、結果的には防衛大臣の謝罪まで取っています。
それに、安倍首相にきわめて近いジャーナリストによる強姦、逮捕直前に安倍首相の側近の警察庁トップから逮捕ストップの指示が出、それを世間に訴えた詩織さん。その彼女へのインタビューも対寧に行い、彼女の声を国民に届けもします。
とにかく行動的です。
映画監督森達也さんは、彼女に振り回されながらも、撮り続け、そして現在日本のメディアがいかに政権に飼いならされているか、丁寧に告発し続けます。
何しろ、桜を見る会のその国会追及の真っ盛りに各メディアの総理付きのキャップを集めてごちそうする、それにのこのこ出かけ、オフレコの安部氏の言うことをたっぷりきかされ、それは全く報じないという、そんなマスコミですもの。
望月さん、どうぞ殺されないように。私たちもめげずに頑張らなければね。大いに力をもらったのと同時に、この国に絶望的になって、やっぱりどこかに脱出しましょうかね、と思わせられる映画でもありました。
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