安田純平さんの講演会
昨日は、朝から夜中までかかって、4講演分スライドを作りました。まだあと二つあります。今日の内に全部済めばいいのですが。
久し振りに福島の講演をするので、いろいろとその後の調べ物をしていて。福島の子どもの甲状腺がんの疑いは今年の10月7日の発表で、231人にもなったのですね。(うち一人は手術で良性と分かったそうですが)前回の発表から、さらに13人も増えたというのに、そのような報道は、全くされなくなっています。広島と福島の放射線濃度を調べると、やはり福島はうんと高いのです。それらのデータ、グラフを講演の中では、きちんと提示したいと思います。
先日、11月1日、「憲法のつどい・ヒロシマ」の安田純平さんのお話を聴きに行きました。講演は午後6時からですが、私の診療は6時受付まで。新患の予約をあらかじめ切っておいて、できるだけ早く行こうとしたのですが、行った時には、もう安田さんのお話が始まっていました。それに、席が一杯で。何とか一番後ろの中の方に席を見つけて、座らせてもらいました。後で主催者の発表によると、参加者は550人もだったそうです。
安田さんが取材されたシリアの内戦の状況、こどもや母親たちが攻撃された様子などのビデオを見せてもらいました。
こういう状況は、どなたかが現地に行って取材をして頂かないと、私たちが知ることにならないのです。
安田純平さんは、シリアに行き、40カ月も拘束されました。なぜシリアが内戦状態になって、40万人もの人々が殺されるような状況になったのかや、権力に対しての批判、レジスタンスなのを、権力が都合の悪い人を「テロリスト」と呼ぶようになり、「テロリストだから殺されても仕方がない」という世論が作られて行ったことなどをとても分かりやすく話して下さいました。
拘束を解かれ、無事帰って来られましたが、それにさいて国は全く動かなかったこと。それなのに、帰って来た安田さんにはバッシングの嵐でした。
ジャーナリストにとって絶対に安全な方法は、「現地に行かないこと」であること。すなわち現地の報道はしない事に尽きます。反政府側の手引きでシリアに入国したものは、一度はみんな拘束され、そのスパイ容疑が晴れたら拘束を解かれるという事。これは初めて知りました。
それにしても、40カ月もの間、拘束をよく耐えられたことと思います。身代金については、絶対に払ってはいけないということを知恵を絞って暗号で家族に教えたこと等、少々のユーモアもまじえて、開くことなく話して下さいました。
そして、最後は、みんながしたいことをできるような社会であること。みんなが同じ方向を向いて、同じもの見、同じことをするのでは、何も発見はなくなってしまうという事。本当に共感しました。
最期に主催者からのアピールの読み上げと採択が行われました。写真なので字が小さいのですが、ここにアップさせていただきます。
安田さん、頑張って生きて帰ってきて、私たちにお話し下さってありがとうございます。これからは、ぜひ安全な所で‥?変かな?私たちにいろいろと教えて下さいませ。
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