仲村未央さんの講演会
昨日、診療後、仲村未央さんの講演会に行って来ました。現在沖縄平和運動センター副議長。琉球大学卒業後琉球新報社の政治部記者、沖縄市議会議員、沖縄県議会議員。この夏の参議院選挙で社民党の比例代表として立候補するも落選しています。
仲村未央さんに作って頂いた詳しいレジュメに沿ってお話しは進められました。「沖縄から見るこの国の課題ー自由、尊厳、平和をかけた県民の闘い」。胸がキリキリと痛むお話しの連続でした。
百田発言「米軍普天間飛行場は、もともと田んぼの中にあり、周りは何もなかった」「商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした」(2015年6月、自民党若手議員らの勉強会)
事実は、「1945年、沖縄戦で侵攻した米軍が占領と同時に土地を接収し、滑走路を建設。宜野湾村役場、宜野湾国民学校があり、松並街道が走る町の中心地だった。住民は同年10月から収容所からの帰村を許されたが、多くがふるさとには戻れず、米軍に割り当てられた飛行場周辺で集落の再編を余儀なくされた。」(宜野湾市史より)
オスプレイ配備撤回を求める実行委員会「建白書」、銀座パレード・・翁長那覇市長、県議会議長、全県議、全市町村長、全市町村議会貴重などによる要請団に街頭からのヘイト。「どぶねずみ」「売国奴」「日本から出ていけ」(2013年1月)
さらに。戦後報告書からも「切り捨て」られた沖縄
全国戦災史調査報告書(1977~2013年、総務省—一般戦災ホームページ)
戦災を被った年の空襲及び被害・・・
戦災により犠牲を被った児童の実情
戦災により犠牲を被った孤児の実情
戦災により犠牲を被った婦人の実情
などなどには、沖縄は全く出てこないのですと。
太平洋戦争による我が国の被害総合報告書・・人的被害・物的被害にも全く沖縄は出てきません。
「広島のごときは県民一三名に一名の割で被害を受けた事になり、長崎、東京も夫々二二名に一名、三三名に一名という高い被害率を示している。」それなのに、四名に一名が亡くなったという沖縄の被害は全く出てこないと。平和の礎には、24万もの人の名前が刻まれているのですが、国による沖縄戦の住民被害に関する調査は今日まで一度もなされていないと。
沖縄の苦悩は、今日まで続いています。「100の指標からみた沖縄県の姿」から、全国上位1位、または2位と下位47位(又は、ワースト5位以内)が延々と並んでいます。一位には新規高卒無業者比率とか、新規大卒無業者比率とか。ワーストには、平均年齢、県民所得、高校進学率、大卒初任給額とか・・・。
そして、辺野古について。沖縄中の反対にも関わらず(国会議員や知事選など)辺野古の工事は着々と進められているようではありますが、軟弱地盤や活断層の存在で、2019年7月の進捗率はまだ2.8%に過ぎないと。だから、今もまだ頑張れば止められると考えているとのことでした。
今、沖縄の報道は少なくなっています。
私たちは、これからも沖縄を忘れてはなりません。昨日の会は「広島と沖縄をむすぶドゥシグワー」結成の集いでした。勿論、私も会に賛同いたしました。
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