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性的虐待について・シンポジウムから。

日本学術会議で岡崎「性暴力事件」については、沢山の方から貴重なお話を聴くことができました。それらを聴いて考えたこと。

日本の刑法は、1907年にできたものであって、それが110年も変えられないままでした。そのころは、女性に参政権はなく、女性の議員はいませんでした。すなわち、男だけで作られたもの。しつこいようですが、女の意見は聞かれないまでした。

2017年に性犯罪についての見直しがされるための検討会議で語られたこと。発言者の一人、山本潤さんが語られました。人生で一番のショックだったと。

「親子間でも真摯な同意に基づく性行為がないとは言えない」(検討会議第6回会議)

「被害者が積極的に監護者(親など)に迫った場合」(法制審議会第3回会議)

「訴えないことで被害者の心の平安を保護する」(法制審議会第4回会議)

⇒そもそも心の平安はない。回復は数年から数十年の時間がかかる潤さんは言われています。

こんなことが堂々と語られていたのですね。

神奈川県中央児童相談所の虐待対策支援課の三桝さんのお話を聴いていて、??と思ったことがありました。神奈川県下の5つの児童相談所(横浜・川崎等の政令指定しは除く)で平成30年に児相が受理した虐待相談は5348件。身体的虐待は1056件。心理的虐待3211件。ネグレクト1046件。そして、性的虐待は35件という事でした。性的虐待が少ないのにびっくり。

児相で受理される性的虐待は非常に少ない。性的虐待がこんなに少ないはずはないと言われました。私もそう思います。なぜでしょう。

ところが、配られたスライドの原稿に、「保護者以外の性虐待(きょうだい含む)はネグレクトとして計上)」と書かれていました。これはびっくり。私の経験でも、兄妹間の性的虐待はとても多いのですね。妊娠、出産に至った場合も何人もあります。それは親のネグレクトだと。これは違うのではないかとおっ持たので、質問しました。質問は、紙に書いて係りの人に渡します。

日本では、虐待と言うのは、保護者、ほとんど親によるものと定義されているのだそうです。自相が扱う虐待は、主に親によるものなのだと。兄から妹への虐待等は、親が気づかなかったので、ネグレクトになるのだそうです。二重にびっくりです。だからだ、児相の人がありときに行ったのは、こういうことだったのだと理解しました。

会では、沢山の配布物を頂きました。

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中にこんなのが。これは、神奈川児相が学校の先生方に研修をした時の物だそうです。この研修では、ほんとうに皆さん、こんな事は知らなかったと言われたと。

これはカラーなのですが、配布されたのは白黒で残念。カラーがどこかにないかと探したのですが、分かりませんでした。

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私の経験でも、学校で分かったことが良くあります。先生への性的虐待の研修もした方がいいと思いました。

神奈川県の児相の性的虐待についての、詳しい報告書がここにあります。ぜひ、のぞいてみて下さいませ。とても詳しいです。

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/w6j/gyakutaitaisakusienka/documents/dai4kai.pdf


もう少し、お話を続けますね。

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