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子宮頸がん予防ワクチンについて再度

子宮頸がん予防ワクチンについては、日本では、「副作用についていろいろと間違った報道がなされ」その結果接種する人が激減しているのは、もう誰もがご存じのことでしょう。

私は、副作用についての報道がなされても、全く動じませんでした。これまで、ずっとずっと、子宮頸がんの検診をする人達には、予防ワクチンについてのチラシを渡し続けました。

これもご存じでしょうが、今も「定期接種」は有効です。小学校6年生から高校1年までの年齢の女性が接種するのは無料です。半年で三回接種して大体5万円かかりますが、それが無料で受けられます。

今、私のクリニックでは、ひと月に10人前後の人達、ほとんどが中学生高校生ですが、接種を受けています。今月は11人です。

今ここでこれをお伝えしようとするのは、高校1年生は、来月、9月に接種を始めないと、3月までに終了しなくなるという事だからです。

問題の」「副作用」について。名古屋スタディという調査があります。名古屋の河村市長の委託を受けて名古屋在住の7万人対象の大規模な調査がされました。河村市長は、薬害エイズなどの被害者にとても理解のある活動をされていました。そして、子宮頸がん予防ワクチンの被害者会の方々に会い、健康調査をして欲しいという陳情を受け「全件調査をすることによって、ワクチンと副反応被害の関連性を証明したい」と記者会見をしています。

ところが、その調査の結果、「ワクチンと副反応の間には、関連性が認められない」ということが明らかになったのです。それを受けて、河村市長は「びっくりした」と言っています。

この度、その調査について、論文が発表されました。英語ですが。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405852117300708


そして、この調査をした名古屋市立大学の鈴木教授への時事メディカルのインタビュー記事がここにあります。

https://medical.jiji.com/topics/1184

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既に、子宮頸がん予防ワクチンが開発され、世界中で接種されて10年。多くの国々で「子宮頸がん克服宣言」がなされています。今や日本も含めたアジアの病気「アジア人が罹り、アジア人が死んでいく」となりつつある子宮頸がんです。早期発見すれば死ななくて済むと言われますが、若い人がかかり、若い人が子宮を失って行く、さらに若い人は進行も早い、こんな日本の状況です。私のクリニックでも、検診で陽性が出る人は20代が一番多いのですね。

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せっかく無料で受けられるワクチンです。どうぞ、次期を失しないようにして頂きたいと思います。疑問がある方、迷っている方、どうぞいらっして下さい、直接詳しくお話します。その上で納得して受けられますように。勿論、接種されるご本人、中学生でも高校生でも、このワクチンについて、さらに大人になったら健診を受けましょうねということもきちんとお話したうえで接種しています。

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