「父と暮せば」素晴らしい舞台でした。
昨日は、本当に濃い一日でした。桂月企画の「父と暮せば」の本番、何もかも素晴らしいものでした。
何より、この広島別院内の共命ホール、いっぱいの人、人。あらかじめ用意していた椅子を追加しなからの対応で、会場いっぱいになりました。私は、当日券の係をしましたが、対応に追われました。
井上ひさし作、原爆で亡くなり、時々生き残った娘のところに現れる父竹造の内山森彦さん。娘美津江の岡崎弥保さん、ピアノの太宰百合さん。そして、演出・語りの蒔村三枝子さん。どなたも素晴らしい演技・演奏でした。
チラシなどでは、「一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする」そんな娘を思いやり、「恋の応援団長」の父となっていますが。このドラマの圧巻は、やはり美津江の友人が亡くなる場。父が倒れた家に埋まり、どうにも助け出せなかった美津江と父の最後のやり取り。はだしのゲンや被爆者の証言など、沢山の場で語られて来たこの場面だと思いました。この場を蒔村さんの演出と内山さんと岡崎さんの激しいやり取り。涙なしでは見られない場面でした。あのじゃんけんの場をとても速いテンポにすることで、最高の盛りあがりになりました。
ともあれ、もともと場面や動きの少ない演劇を、思い切ってドラマリーディングという手法にすることで、却ってよく見える、素晴らしい演劇となりました。
これは、桂月企画の方々にも後でお伝えしたのですが、いっぱいの人で音が吸収されたのでしょうか、せっかくマイクが設定されていても、音が小さくて、一番後ろで観ていた私には、セリフの一部が聞き取ることができなくて。大声やゆっくりしゃべる所は大丈夫だったのですが、早いセリフが聞き取れず、とても残念でした。特に最後。ピアノとセリフが被る所は、ピアノの音にセリフが消されてしまって・・。いえ、聞こえなかったわけではないのですが、もっと大きな音で耳に入って欲しかった・・・。と思いました。一番大切な所だったので。立って聞いた方がよかったのかもしれません。フラットな会場だったので。
でも、こんな事より、何より、原爆の体験記や映画などで慣れている広島の人達にも大きな感動をもたらしたことと思います。協力して良かったです。
全て後でのキャストの方たちとボランティアでの記念写真です。
そして。蒔村さんの出身校、県立観音高校の演劇部OB会の方たちと。蒔村さんを囲んで。観音高校の現演劇部の顧問の中村先生、観音高校音楽部OBが毎年行っている二中の一年生全滅の記録の「いしぶみ」の合唱の指揮者、益田遥先生も一緒に。益田先生は、蒔村さんが東京での「いしぶみ」の合唱の時にほんとうに素晴らしい朗読をして下さるのだとおっしゃってました。
本当に沢山来て下さってありがとうございました。明日、もう少し続きます。
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