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「父と暮せば」が終わって。

広島別院共命ホールでの「父と暮せば」には、満員のお客様。その中には、沢山の被爆二世と共に、被爆者当時者の方たちも来られました。朝鮮人被爆者で二重の差別の中を生き抜いた方、子どものころ被爆、小さい頃に被爆の体験を書いている方、被爆孤児で「生きるねが精いっぱいだった」方。

それから、沢山の観音高校演劇部OB会の方たちが来たように、私も含めて演劇はやめてもずっと演劇を見続けて、演劇への眼が肥えている人も沢山来ました。それから、反戦反核運動を継続して続けている人も。様々な立場の方たちが来られました。

東京で毎年この「父と暮せば」を演じている方たちが、いつかは広島で演じたいと思って来たと言われました。それから、あの「夏の雲は忘れない」のベテラン女優の渡邊美佐子さんが「広島と長崎で演じる時には、とても緊張した」と新聞に報じられていました。本当につらい体験をした当事者がいるかもしれない、そんな中で演じることは、やはり緊張することなのでしょう。

 被爆体験、この悲惨な体験をした被爆者の多くの方が証言活動をして下さっています。同時に、これらをどう広げて行けばいいのかが課題でもあるのですね。そんな今、こうして様々な手段で世間の人に語りかけ、伝えて行くことは、とても大切なことです。「父と暮せば」は、広島の場では、十分に受け入れらたと思います。これを持って、これから先また東京で、あるいは他の場所に広げて、演じ続けて欲しいと思います。

片付けも済ませて、自転車で家に帰る時、素晴らしいお天気で、真っ青な空。川がとてもきれいでした。

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この川に沢山の人が焼かれ、浮かび、流されて行ったのだと思いながら。

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皆で広島まで来て、演じられた事、さぞ大変だったことでしょう。
大成功でほんとうに良かったと思います。今後の御活躍を期待します。

 

 

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コメント

河野先生、本当にありがとうございました。
広島公演を終えて、何か自分の身の内に宿ったものがあると感じていました。「これからだ、ここからだ」という思い、河野先生の今日のブログの言葉を読んで、腑に落ちました。語り続けていくという決意を広島の地で、改めてさせてもらったのだと思いました。
8月の公演も、その先も、語り続けていきます。
ありがとうございました。

投稿: 岡崎 弥保 | 2019年7月 9日 (火) 23時39分

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