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キリスト教愛真高等学校の一日の続きです。

愛真高校での朝食の後、少し時間があるので、散歩に出てみました。丁度、バケツを持ったふたりの生徒さんがいたので、ついていきました。二人が行ったのは、鶏舎。大人の鶏と子どもの鶏に分かれていて。二人が近づくと、餌をもらえるとわかるのでしょう。大騒ぎ。中には、産卵したばかりの声を上げる鶏もいました。これは、赤ちゃんの鶏たち。

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餌をあげる前に大変なことが。一羽の赤ちゃんが目を閉じて倒れていました。これ、ダメ。もうすぐ死ぬと男子の生徒さん。女性の生徒さんと二人で、餌や水を口元にもっていくと、なんか、少し元気になって。

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少し自力で水を飲み始めました。でも、たっているのがヨロヨロで。すると、男子の生徒さんが野菜の切り株を持ってきて、お尻の下に入れて、まるで椅子のようにして。あの鶏は元気になったでしょうか。最後まで見届けることはできなかったけれど。

その後は、道を下って日本海を観に行きました。

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真っ青な海。向こうの方には、日御崎灯台がある半島も見えました。帰りの道。昨日は、真っ暗で心細い思いで来た道です。歩いていると、鴬が盛んに鳴いてくれました。この奥に学校があります。

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そして、朝の会がありました。生徒も先生もみんなが集まって、賛美歌を歌い、一人の先生が聖書の一文を読み、そして語られました。

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この先生は、もうすぐ教師を辞め、この学校を去られるとのこと。これまでの学校でのいろいろな思い出。楽しかったこともつらかったことも詳細に話されました。そして我が教師人生に悔いなしと。昨年、父親と兄を相次いで亡くし、これからはふるさとに戻って、お母さんに100歳まで生きてもらう事。自分自身も100歳まで生きることという人生を選択されたと。

その後は、一旦宿舎に戻り、後片付けをして、いよいよ私の講演です。全ての生徒とほとんどの先生方も集まって下さいました。後で知ったのですが、浜田やなんと京都からも来られた方がおありでした。

前夜に校長先生にお伝えしたように、私がつたえたいことは全てお話しました。

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そして。またまたびっくり。講演が終わると、生徒さんの中から10人余りが出て来て私を囲み、歌を歌ってくれたのです。一人の生徒さんのギターに合わせて、それは美しいハーモニーでした。泣きそうでした。終わると、一人一人と握手をしました。

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みんなほんとうにありがとう。

その後は、またまた生徒さんたちが作った昼ご飯をいただきました。

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お野菜のたっぷり入った豚汁、焼き魚、卵焼き、野菜炒めなどなど。とっても美味しく戴きました。ありがたいことでした。私の前に座った生徒さんたち。なにか話したそうでした。先生たちがそれを察されたのか、去られた後、生徒さんから私への質問がありました。ああ、当事者なのだなとあ思いました。私が気を付けていること。話を聴いている人の中には、当事者がいるかもしれない。その人たちを決して傷つけないように。気をつけて話したつもりです。もう少し話し込みたっかたけど・・。気になっています。またいつか機会があれば。

全寮制で、テレビもなく、外界から隔離されたようでも、新聞が6社取ってあり、社会の出来事がそれを通して分かります。図書室には2万冊の本。廊下には、生徒の「死刑」についての論文も展示されていました。

日々の学びや労働を通して内村鑑三氏の志に基づいて「生きることの意味」を探索する、素晴らしい教育が行われている、そのほんの少しだけですが、触れさせていただいてとてもありがたいことでした。

本当に皆様、ありがとうございました。先生方、生徒さんたちのご健闘を祈ります。


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