一緒にお風呂に入るのはいつまで?
父親が女の子どもと一緒にお風呂に入るのはいつ頃まで?一緒に入っても、体を洗ってあげるのは?性器を洗ってあげるのは?
プライベートゾーン、水着で隠す所は、自分だけ見てもいい所、さわってもいい所。他の人には見せたり触らせたりしない事。ほかの人のプライベートゾーンも、見たり触ったりしない事。これは、性教育で、幼児にも教えたいことですよね。そのプライベートゾーンは、父親にはどうなの?
というのも、幼児への性暴力について、中でも、6月17日のブログでも書きましが、父親や実兄、義理の兄、義理の父親などの身内からの性虐待について調べていました。私の関わった例でも、お風呂が現場になっていることがとても多いのです。ただ単にお風呂に入っているだけと思っていたら、そこでは虐待が行われていたと。
私は、性教育の仲間に、子どもが何歳まで父親と一緒にお風呂に入っていたかを問いました。多くの仲間が答えてくれました。人により様々ですが、自分で体や性器を洗えるように教える、洗えるようになったら、それを見守るようにして来たと。早い人では、大体三歳くらいから。皆さん小学校の入学時には、もう自分で洗うようになっていたようです。
私が行く銭湯は、違う性のお風呂に子どもが入るのは、10才までとされています。
で、国や地方自治体はどうなっているのか調べてみました。
まず、国。厚生労働省健康局長の公衆浴場における衛生管理要領等の改正についてという通知が平成15年2月14日付で出されています。それによると、「共同浴場にあたっては、おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと。」となっています。
では、各地方自治体は?
東京都など、多くがこの国の基準と同じになっています。「子どもの体位(性的発育度),親から独立して入浴できる年齢などの観点から」という判断だそうです。
一方、北海道、岩手県、山形県、栃木県などは11歳まで。小学生までということでしょうか。
逆に愛知県、滋賀県、鳥取県、宮崎県、熊本県などは8歳以上はダメとなっています。というこことは7歳までということですね。
中でももっとも厳しいのは、京都府で「7歳以上の男女を混浴させないこと」となっています。小学生からは別々でという事ですね。
そして、調べて行くうちに、こんな事がありました。外務省のホームページです。
https://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jikenbo50.html
ある先進国で、日本人の子が「お父さんと一緒にお風呂に入るのが楽しみです」と作文に書いた所、父親が性的虐待の疑いで逮捕されてしまったと。外国は、シャワーでスミスことが多いようですが、そこはとてもプライベートな場であって、子どもがシャワーを浴びる時には、その介助をするのは、自らも裸になるのではなく、服を着用して介助するのが常識なのだそうです。
入浴の文化などが異なるのですが、それでも、幼児性愛については、これくらい社会全体が厳しく意識しているという事でしょうか。もっとも子どもの虐待というのは、性的な事だけではありませんが、世の中、おそらく普通に感じられている以上に幼児性愛の人は多くて、その性欲が、実子など監護すべき子に向けれられることもあるのだという事も事実なのですね。
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