映画「新聞記者」
一昨日土曜日、診療後に映画「新聞記者」を観に行きました。
この映画のことを知った時に、同名の本の著者、東京新聞の望月記者のことなのかと思ったのですが、全然違いました。彼女や前川さんは、現実の人として、主人公が見ているテレビ画面に出て来るだけでした。
サスペンス!!でした。見ていて私、怖くて怖くて・・・。
東都新聞記者・吉岡のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある強い思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新聞記者。闇の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!
見終わって、よくこんな映画を作って下さったと思いました。
以下、様々。
私たちは、今、とてつもなく怖い国に生きているという事。もう、本当に何とかしなければ。映画の製作者は、どうしても参議院選挙前に公開したいという思いで作られたと聞きました。私たち有権者がしっかりしなければ。
シム・ウンギョンさん、あの、ファンジニでなんともかわいい子を演じた彼女がどうしてこんなに日本語を、まるでネイティブにしゃべるとはいったいどうやって?英語も、これはアメリカに留学していたそうなので当たり前かもしれないけれど、これまたネイティブにしゃべるという、すごいと人ですねえ。そして、何よりそのしっかりした演技のすばらしさ。
現実にこの社会で行われている、「内調」のひどさ。いつの間にか、こんなものが作り上げられていました。そして、情報操作。そんなものに踊らされて、世論が作られて行く・・。実際思いあたることは沢山ありましたね。前川さんのスキャンダルを全国の本社で一斉に同じ記事、同じ大きさで報じたY新聞。恥と思わないのでしょうかねえ。マスコミも地に落ちたものです。いえ、全てのマスコミとは言いませんが。
なにより怖かったのは、今、この映画を見て、初めてあの総理のお友達の大学に強引にあの学部を作った事。どうして?単なるお友達の利益のためではなく、その裏にはもっともっと怖いことが隠されていた事。それを知った方たちがこの映画を作ったのでたすね。フィクションとしてだからこそ、ここまで描くことができた!!のですね。
この映画がヒットすることを願います。大ヒットして欲しいです。
映画を観ることが多くなりました。それだけ情熱を持って作っている人が沢山いるという事でしょう。この国、まだ何とかなるかもしれない、こんな映画を作る人達が沢山いるから。そう思わされたものでもありました。
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