「アイたちの学校」
お墓掃除は鶯やひばりの鳴き声を聞きながら1時間かけてきれいにしました。買って行った沢山のお花たちもきれいに飾りました。そのほか、夫はひたすら庭の草取りや樹の剪定。私はレセプトもしたし、スライドは一つの講演分だけ作りました。もう一つは、帰ってからにします。
私たちは今日広島に帰ります。福岡経由で次兄の所に寄るつもりです。多分、高速道はもう混んでいないでしょうね。
さて、5月3日の憲法記念日。横川シネマに「アイたちの学校」を観に行きました。アイは「子ども」の意味。「子どもたちの学校」です。
北海道朝鮮学校の記録映画、「ウリハッキョ」は観ましたが、今回のアイたちの学校は、日本の朝鮮学校の100年間にわたる差別と闘いの歴史と現在の学校の姿を丁寧に描く長編ドキュメンタリー映画でした。
戦後、帰国事業の打ち切りなどで日本に残った朝鮮民族の方たち約60万人。その子弟たちの教育のために学校を作り、民族教育を行おうとします。これは、外国にいる日本人が子どもたちの教育のために日本語学校を作り、そこに通わせていることと何ら異なりません。日本人でも、現地の学校に通えとその国が言うことは、国際条約に反する事。しかし、朝鮮学校に対する弾圧はすさまじい物でした。1948年、GHQと日本政府は、朝鮮人学校閉鎖命令を出し、強硬しました。
それは、警察官を大量動員し、武力でもっての強硬。抗議する子どもたちへ発砲し、わずか16才の金太一少年少年が頭に銃弾を受け、死亡します。そのほかにも胸を撃たれた子など、多くの死傷者を出しました。日本政府はここまでひどい弾圧をしたのかと、改めて戦慄しました。その差別政策は、今もなお続きます。
2010年、政府は高校無償化制度から朝鮮学校のみを排除し(インターナショナルスクールや台湾の指定の学校など他の外国人学校は無償化の対象とされています)地方自治体も次々と補助を打ち切りました。それに対し、多くの学校の子どもたちや保護者が裁判に立ち上がっています。
これを元文科事務次官の前川喜平さんは「官製ヘイト」と表現されました。
これらの仕打ちにもめげず、子どもたちは学校で生き生きと学び、そして粘り強く闘い続けています。「この世に差別されるべき人間は一人もいません」これは、大阪朝鮮高級学校の生徒の言葉です。
日本による弾圧の歴史をあらためて見て、本当に恥ずかしく、怒りがわいてきました。全ての日本人は、この映画を見るべきだと思います。特に、政治家は見なければ。
このような映画を作って下さってありがとうございます。
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