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映画「コスタリカの奇跡」を観ました。

昨日、映画「コスタリカの奇跡」を観に行きました。8.6ヒロシマ平和の夕べのスタッフ3人で。

始まる前の会場。この後、いっぱいになりました。宅屯の方が来られているのに、びっくりしました。

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司会は佐藤周一さん。カープのユニフォーム。カープの安部は好きだけど、安倍首相は大嫌いと笑わせました。一番に挨拶をされたのは、弁護士の山田延廣先生。以前、とてもお世話になったことがあります。この映画の上映会のために、沢山の人が尽力した、その中心の「ヒロシマ3区市民連合」にとても多くの方が参加していることが分かりました。

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更に、この映画についての説明。これはアメリカのドキュメントです。出演者のインタビューは英語かスペイン語。私たちは必至で字幕を読まなければなりません。そのための事前の解説です。さらに、その解説をプリントして配っても下さいました。とても親切な主宰者です。

コスタリカ。中米のニカラグアとパナマに挟まれた小さな国。1948年に日本と同じ、戦争放棄の憲法を作りました。そして、「軍隊のない国」を貫いています。軍隊を持たないことによって、お金を教育や福祉にまわすことができました。教育費はもちろん無料。「日本では、大学に行くためにお金をためないといけないんだって?」というような発言もありました。医療は、どんな人でも、たとえ旅行者であっても、全て無料です。

人権、男女平等等にも厳しく、国会議員は一つに性が60%を超えない事とされていますし、同性婚は大統領選挙の大きな争点になりました。が、同性婚を認める候補が勝利しました。

自然は保護され、美しい海、少数の生き物も手厚く保護されています。(辺野古の海が重なって胸が痛い思いでした。)

でも、コスタリカの戦争放棄、軍隊を持たないという事も、何度も危機がありました。今、日本でよく聞かれる「よその国が攻めて来たらどうするのか」という問いには、ここにヒントがありました。隣のニカラグアが進出してきた時に、軍隊を持って撃退すべきという声にも、揺らぐことなく、国際法に訴えることによって解決しました。イラク戦争の時に、軍隊を組織して出せというアメリカの声に、時の大統領は、軍を組織することを決めましたが、それを阻止したのは、一人の大学生です。大学で法律を学んいただ学生が、最高裁判所に憲法違反であると訴えました。そして、その学生が勝利したのです。結果、イラクに軍の派遣をすることはなくなりました。

「軍があるから戦争が起こる」今、これを国民はしっかり意識に植え付けています。

しかし、まだまだコスタリカの行く手は厳しいという現状も余すことなく描かれました。今、コスタリカには、主にアメリカの資本が入り込み、大型店ができて小さな店はつぶれたり。コーヒーの産地であるのにスタバができたり。美しい海に☆五つの大きなホテルができて、地元にはちっともお金が落ちず、資本が根こそぎ持って行くという,これらの状況から、貧富の差が激しくなりつつあります。これをこれから、どうするのか、常に政治を司る人の責任が問われ続けています。


この映画の後、皆さんでのディスカッションがありました。それについては、また。

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