「性的同意」③
京都の学生さんたちが作ったパンフレットには、はじめに書いたように、京都教育大学の関口久志先生のインタビューが掲載されています。
二ぺージに渡っていますが、一部を拡大しますね。
これを理解すれば、「お酒を飲んで意識がなくなった」「目が覚めると、裸にされていた」という、お酒だけでなく薬物を飲ませれていたという事件は、明らかに同意を取れていないという事が分かります。
それに、どうも、「性的同意」が、「今、セックスしてもいいかどうか」を「ちゃんと尋ね、同意すること」のように、矮小化されているように思えるのです。少なくとも、NHKの番組はそうでした。「性的同意」の関口先生がおっしゃっていることの基本がわかっていませんでした。
今日、私は宝塚の中学生に話しに行きます。中学生にも高校生にも、以前からずっと言っていることです。
何よりも、性は「妊娠する行為であること。」女性に対しては、もしも、誘われたなら、「自分は今、妊娠してもいいのかどうか、したら産めるのか育てられるのか、学校行ってたら、学校はどうなるのか」それを本気で考えなさい。行動取る前に。もしダメだと思ったら、それを口に出しなさい。少なくとも、妊娠は困るという事は、ちゃんと言いなさい。自分のことなのだから。「これからの女性は、自分の頭で考える、自分の言葉で語る、そして、自分自身をしっかり主張すること。好きな人の前でこそ、自己主張しなさい。そうして初めてそこでコミュニケーションの取れ合ったいい関係ができると思うよ。」と。
だって、話し合いもしないで、行動が先行している、とても貧しい性を実行していると思うのです。
こんなことを話して来たのですが、まさにこれが、「性的同意」という事だと思うのです。
大人たちはよく「ノーと言いなさい」と言いますが、そうではなく、「イエス・ノーをはっきり言いなさい」という事ですね。
さあ、中学生たちに、中身濃く、楽しく、しっかり理解できるように話してきますね。
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