泌尿器科の研修
1月17日の夜には、広島県医師会館での安佐医師会泌尿器科の医会に参加させて頂きました。県立病院泌尿器科の梶原充先生による「女性特有の泌尿器科疾患」のお話があるという事を聞いたため、部外者ですが、参加させて頂きました。
過活動膀胱、腹圧性尿失禁、骨盤臓器脱等で悩む方は私のクリニックでもとても多いのですね。当方でも治療はしますが、中には、手術をした方が楽になると思う方は説得して、梶原先生に紹介することが多いのです。ぜひ先生の話を聴いてみたいと思っていましたので、ちょうどいいタイミングでした。
「おしっこがしたい」と思うとすぐに行かないと間に合わない、くしゃみや咳等お腹に力が入ると尿漏れしてしまう、膣から何かが出てくるなど。これ以外にも、閉経後に膀胱炎を繰り返すという人もいます。
多くは出産経験のある人、それも沢山赤ちゃんを産んだ人なのですが、どうしても加齢と共にに骨盤底筋が弱ってしまって起こることです。早い内なら骨盤底筋を鍛える体操をして、それで良くなることもあります。
直ぐに行かないと排尿が間に合わないという過活動膀胱は、この頃はお薬が沢山出ていて、それが結構よく効きます。
膣から何かが出てくるというのは、膀胱が一番多く、子宮のことも、直腸が下がることもあります。子宮の場合は、膀胱も共に下がっていることが多く、膀胱が下がってくると、尿ができらなくって残ってしまい、頻尿、膀胱炎を起こすことも。それに、挟まった感じが気持ち悪いですね。
軽い内は、ペッサリーで支えます。これでとても具合が良くなる人もありますが、合わない人もあります。
いずれにしても、早めに受診、相談して頂きますように。これらは、女性にとっては、なかなか人に相談できなくってひっそりと悩んでいる内にひどくなってしまったという人も多いのですね。多くの方が悩んでいる事なのですから、恥ずかしいことではありませんし、早めに対処することで快適になりますので。
梶原先生のお話を聴いて、私たちの仕事は、自分の所で対応するよりも、泌尿器科で手術をしていただく方がいいと判断した場合、早めに先生に繋ぐことだと思いました。
それに、産婦人科の研修は数多くありますが、他科の研修を受けるのも、面白くて勉強になると思いましたよ。
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