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広河隆一さんのこと。

広河隆一さんの仕事については、これまで尊敬して見ていました。ですから、今回の報道については、本当にびっくりして呆然としました。以来、この報道についての様々な方の発信を読み漁りました。

彼がやったこと、彼の女性に対しての見方、向き合い方はとても許せるものではありません。とんでもないことであり、彼は葬られるべき存在であると、今、考えています。

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同時に、彼がこれまでやってきたことはどうなのかという事。それを整理しきれませんでした。

私が広河氏に接したのは、2000年前。広島で、チェルノブイリの子どもたちを招いて、何度か音楽会等のイベントをした時です。私は、医療の分野を受け持ちました。実際、チェルノブイリから来た女性が倒れてしまって、そこに駆け付けたり、宿舎まで行って看病もしました。それから、子どもたちを率いて来た指導者の方に、全く個人的にラジカセのプレゼントをした時、広河氏に「ああ、丁度良かった、これが必要だと思ってた」と言われたこともあります。

私は、それ以上接触することはありませんでしたが、その後も彼は、たびたび広島を訪れ、「チェルノブイリから広島へ」という著書も記しています。当然広島の友人たちは、行動を共にしていました。

その時、それからその後、彼と接触していた人達に、この度のことをどう考えるのかを尋ねました。そしたら、みんなのいう事は、全く一致したのです。

「さもありなん。彼なら、ありうることだと思った」と。もう20年も前のことです。彼は、そのころから、女性にに対してはセクハラを、さらに学生たちにもパワハラの姿を見せていたというのです。

中には、私も突然襲われて、危なかったと。「何をするんですか!!」と飛んで逃げたという人もいました。それから、あのチェルノブイリから来た美しい少女たちは大丈夫だったのだろうかと心配する人もいました。

学生たちには、いつも上から目線で、ちょっと気に入らない事があると、怒鳴りまくっていたと。

それらは、今回報道されたことと、全く矛盾しませんでした。


そうであるのなら、彼がこれまでしてきたおびただしい実績は、何だったのでしょう。戦争や、原発や、HIV等の被害に遭っている人達への目線と、自分を慕ってくる人達への目線、それも特に女性に対しての目線は異なっていたという事なのでしょうか。彼は、本当に「人権派」のジャーナリストだったのでしょうか。残念ながら、ノーと言わざるを得ません。


これらについて、もう少し考えをまとめます。

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