「ぼけますから、よろしくお願いします。」
昨朝、予定を変更して映画を見に行きました。「ぼけますからよろしくお願いします」。いつか、観たいと思いながら行かないままでした。行ける時に行っておかないと、もうすぐ上映が終わってしまいます。寒い川べりを自転車をこいで横川シネマへ。着いたのは、上映開始5分前でした。
平日の午前中でも、いっぱいの人です。それも、若い人は全くいません。それだけ年配の人に関心が高いのだと思います。
舞台は呉。テレビのドキュメントを作ってきたディレクターが、老いた自分の両親を取り続けた ドキュメントです。広島弁も楽しく、時に笑いを誘います。アルツハイマーになってしまったお母さん、耳の遠いお父さん。しかし、そこに紛れもなくあり続けるのは、我が子に対するあふれるほどの愛ですね。東京から帰ってこようかと問う娘に、大丈夫だから、お前は仕事をしなさいと。結婚を勧めることもせず、だから独身のままで仕事を続けることができたと監督自ら言います。
しかし。老いるとは、何と過酷なことかと、時に自分の両親を思い、時に自分自身を思います。
私も、今年は72歳。先日、面白半分にやってみたフェイスブックの「あなたは何歳で亡くなるでしょう」というテストで、75歳で私は死ぬと出たのですね。後、3年。いささかうろたえました。まだしたいことがある、仕事をやめて留学をしようとか、世界一周をしたいとか。何にもそんな楽しいことをしないままに死ぬの?ずっと仕事だけを続けて。それはちょっと・・・。
でも、75歳で死ぬのなら、呆けはしないなあ、呆ける前に死んでしまうのだから。ぼちぼち終活をしなければねえ。そんなことを考えていた時に見た映画です。他人事でなく、大きな刃を突きつけられましたよ。
上映は14日までです。予告編を貼り付けておきますね。
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