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年の瀬に怒っていること・市川市賛歌③

昨日の午前中は、性教協の例会。城さんが、「コマーシャルから見えるジェンダー」について話して下さいました。一方的でなく、ワークショップも。グループで話し合いもしました。

詳しくはまたまとめて話しますが、例の「はづきルーペ」。ミニスカートの女性がお尻で踏むのだけが問題かと思っていましたが。二度目の渡辺謙さんと菊川怜さんのバージョンが写されました。そしたら、確かに。渡辺謙さんは新聞を読んで字が小さいと怒鳴る。菊川怜さんは、爪、ネイルを見ているのでした。という風に、まだ色々なコマーシャルが取り上げられて楽しい会でした。知らず知らずのうちにこうして子どもたちにもジェンダーが刷り込まれて行くのでしょう。


そんな時、三井さんから電話がかかってきました。なんと。市川市の女性市会議員さんも、あの市川市賛歌の作詞の方は「立派な方だから。碑もできたばかりだし」と言われると。「立派な人=セクシュアリティも健全」という思い込みは大間違い。日本では、昔から今に至るまで男性たちへのジェンダーやセクシュアリティの教育はなされていません。世界の中で遅れをとっている日本の男性が、セクハラで海外で逮捕されたり、大金の罰金を払わされたりという事が頻発しているのもご存知でしょう。

これは、子どもたちや知的障がいの有る人たちへの性教育で、もっとも早くから教えたいことの一つ、プライベートゾーンです。


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少女のバストは、しばしばロリコンの性犯罪の加害者の標的になります。 これら、少女の被害者の診察をする時には、必ずバストも診なければなりません。くっきりと歯型がついていた子、コンパスで乳首を刺されていた子、乳輪にヘルペスを移されていた子。発達途中の少女のバストの被害は、少女の大きな心の傷となります。

小学校の体重測定を裸でしている頃、高学年でも担任の男の先生も立ち会うという頃の事。養護教諭に聞いたことがあります。「この子のおっぱいはきれいよ、きれいな富士山のようになってくると、そろそろ初潮(今は初経と言います)が始まるよ、その合図に、鉛筆をトトントトンと鳴らして担任に知らせるんよ」と。ああ、男性には担任と言えども、少女の裸を見せるべきではないと、その時に、強く思いました。

そんなことを今回の件で思い出しました。

大切にされるべき少女の体の変化、それも乳首だの、富士山だの、大人も子どもも思春期の子も、男も女も歌う歌に、なぜこんな表現をされなければならないのでしょうか。思春期の、例えば中学生の男の子にもこの歌を歌わせるのでしょうか。混成合唱で朗々と歌っている女性たちは、そんなことを何にも感じずに歌ったのでしょうか。


市川市の市民の方たちの意見を聞いてみたいと思います。

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