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身近にLGBTがいる人の割合

私が講演等を行う時に、もっとも気をつけているのは、ここにも当事者の方がいるかもしれないという事です。これは、HIVのボランティアで頑張っている時、特に厳しく問われたことです。私が話すことによって、傷つく人がいては絶対にいけないという事ですね。

今回の京都は教育大学の二つの講義でも、いろいろな学びがありました。

午後の講演の後、個人的に話をしたい、質問をと言って来られた中には、当事者の人も、当事者の家族の方もありました。

参加者に、関口久志先生が、プリントを配って下さいました。それは、あの「杉田水脈衆議院議員の「『LGBT』支援の度が過ぎる」論稿から考える」という投稿。自民党の政治家のこれまでの様々な差別発言、それに反して、教育現場での学生のコメント.そして「性の多様性は、全ての人が当事者です。顔や身長が違うように、性も違って100人いれば100通りです。」等と、とても貴重な関口先生の文章。それと共に、おそらく先生のスライドからだと思います。

多様な性
質問 「性的マイノリティ(LGBTs)が身近にいますか?」という質問は、それだけでなく、次の一文がともに聞かれなければならないと。それは、「自分が当事者なら他の人が身近にいますか?」と。

そう、常にそこに当事者がいるかもしれないということを配慮しなければならないのですね。まるでそこに当事者がいないかのような授業はしてはいけないのですね。それを改めて関口先生のプリントで引き締められたように思います。

更に、そのプリントには、こんなデータのグラフがプリントされていました。でも、それは白黒だし、小さいしで、探しました。探してやっと見つけたデータです。これは、イプソスのアンケートです。貴重なので、お知らせしますね。

Lgbt

身近にLGBTの人がいますか?という質問です。スウェーデンやノルウェーでは65%の人がイエスと答えていますが、何と日本では、5%です。これは、日本ではLGBTが少ないという事ではなく、カミングアウトできていないという事なのですね。


先日発表された女性議員の割合が193か国のうち、160番目であったという事など、世界の中での日本の状況を見る度に、ため息が出ます。やっぱり私たちは負けていると思います。


もう少し、この京都教育大学でのことについて続けますね。とてもうれしいお知らせもありましたので。

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